リヴァプール退団が決定しているブラジル代表FWロベルト・フィルミーノに対し、レアル・マドリードが関心を寄せているようだ。29日、スペイン紙『アス』が伝えている。
今シーズンはコパ・デル・レイ(国王杯)を制したものの、ラ・リーガでは“宿敵”バルセロナに独走を許し、連覇を狙ったチャンピオンズリーグ(CL)でもマンチェスター・Cに大敗を喫したレアル・マドリード。来シーズンの巻き返しを図るスペインの“白い巨人”は、今夏の戦力強化に向けた動きを進めており、ドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガムについては加入が濃厚とも報じられている。
主力選手の高齢化が目立つ中盤と並び、レアル・マドリードがかねてから補強を狙っていると噂されているのがFW。長らく主力として活躍しているフランス代表FWカリム・ベンゼマが、シーズン中に負傷離脱を繰り返した点を考慮し、クラブは最前線に新戦力を加えたいと考えているという。ここまでユヴェントス所属のセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチやパリ・サンジェルマン(PSG)所属のフランス代表FWキリアン・エンバペなど、様々な選手への関心が伝えられていた。
そして今回の報道によると、今シーズン限りでのリヴァプール退団が決定しているフィルミーノについても、獲得が本格的に検討されているという。レアル・マドリードは、移籍金が発生しないフリーでの獲得が可能な点、そしてベンゼマと同じく味方とのコンビネーションを得意とするフィルミーノの能力を評価し、獲得候補の1人としてリストアップしているようだ。
移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、レアル・マドリードがフィルミーノのフリートランスファーでの獲得を検討していると指摘。なお、今夏の獲得をめぐって、クラブ内部での議論はなされているが、現時点では具体的な交渉は行われていないようだ。
インテルやバルセロナ、そのほか複数クラブからの関心が噂されているフィルミーノ。果たしてレアル・マドリードは実際に獲得に乗り出すのだろうか。今後の動向に注目が集まる。