【プレミアリーグ】アストンヴィラ2-1ブライトン(日本時間5月29日/ヴィラ・パーク)
同じ途中交代でも4年前のクリスタル・パレス戦とは全く違う光景が広がった。ヴェンゲル監督時代からアーセナルを支えてきたジャカは、今季限りでの退団が濃厚と報じられるなかで後半途中にベンチへと下がった。その際にはスタンドから万雷の拍手が送られ、ファンからは「ジャカありがとう」と感謝の言葉が寄せられた。
【映像】圧巻!幾万のスタンディングオベーションに送られる”英雄”ジャカ
アーセナルが4-0でリードして迎えた75分、この試合で2ゴールを決めていたジャカの交代が告げられた。すでに各メディアからレバークーゼンへの移籍が報じられており、本人もこの試合を前に退団をほのめかす投稿をするなど、これがアーセナルでの最後のゲームになることが決定的となっていた。
ヴェンゲル監督時代から知る数少ない選手の一人であるジャカに対して、選手とスタッフ、そしてファンからはスタンディングオベーションで迎えられ、ベンチへと下がった。
この光景に視聴者からは「ジャカありがとう」「スタンディングオベーション」「もう泣きそう」「ジャカ兄大好きだったな」など感謝の言葉が送られた。
今からおよそ4年前、当時キャプテンだったジャカは2点のリードを追いつかれた状態で途中交代を告げられ、ゆっくり歩いてタッチラインに向かった。スタンドから大ブーイングを受けたジャカは、キャプテンマークを投げ捨て、サポーターへも暴言を吐きながらロッカールームへと下がる行動で物議を醸していた。
当然サポーターたちとの関係は最悪。この一連の行いでキャプテンを外され、メンバー外となる期間もあったジャカはアーセナルの退団を決意していた。ところが、その直後に監督に就任したアルテタが「6ヶ月間チャンスをくれ」と残留を懇願。そして今季はジャカに最適なポジションを与え、得点アシストともにアーセナル加入後ではキャリアハイの成績を残した。
こうした功績が評価されたジャカは、ファンの中でいつしか「嫌いな選手」から「信頼される選手」へと変化。「闘将」「アニキ」と慕われ、その集大成がラストゲームでのスタンディングオベーションとなった。
(ABEMA/プレミアリーグ)