セルジ・ダルデル

 エスパニョールの主将MFセルジ・ダルデルが29日に自身の公式Instagramを更新し、セグンダ降格が決定した胸中を綴った。

 エスパニョールは今季、かつてグラナダをクラブ史上初のヨーロッパリーグ進出に導いたディエゴ・マルティネス氏を新監督として招へい。しかし序盤戦から躓き、第24節バジャドリード戦から第27節ジローナ戦までの4連敗によって、解任を決断。後任にはクラブOBのルイス・ガルシア氏を据えたが、就任後9試合で2勝にとどまるなど窮地は続く。そして28日、第37節でバレンシアと対戦したエスパニョールは、1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに痛恨の同点弾を許して、最終節を残して3年ぶりのセグンダ降格が決定した。

 エスパニョールの下部組織出身で腕章を巻くダルデルは、29日に自身のInstagramを更新。失意の胸の内を明かすとともに、1年での昇格への決意を綴っている。

「起こるはずがないと確信していたことを書くのは、とてもつらいことだ。まず最初に、このエンブレムに恥じないような活躍ができなかったことを謝りたい。このシャツにふさわしいものを守れなかったことに、多くの無力感を感じている。38試合という短い期間で、多くのことを間違えてきた。だけどこの数週間、僕たちの身に起こったことは、自分たち自身にもコントロールできないことであり、理解し受け入れるのはとても難しい」

「僕は常に、みんなに対して負い目を感じることになるだろう。みんなに与えた全ての苦しみに責任を感じる。ただ、ペリコ(ファンの愛称)として、そしてキャプテンとして、僕はドレッシングルームでチーム全員が実現すると信じていた残留を達成するために、全てを捧げたことだけは約束する」

「今は不可能に思え、痛みに打ちひしがれているけど、一刻も早く立ち上がるしかいない。僕たちは知っている、ペリコは決して諦めないことを。僕たちは必ず戻ってくる」

 今季は6得点2アシストを記録するなど、“魔法”のようなプレーで攻撃を司ったダルデル。回り道のキャリアを歩んでトップチームに復帰した同選手は、1年での昇格に向けて決意を固めている。