アヤックスは30日、最高経営責任者(CEO)を務めるエドウィン・ファン・デル・サール氏が辞任することを発表した。なお、引き継ぎ作業は6月1日以降から開始される予定で、クラブ側は同氏に8月1日までは現職にとどまることを要請していることも併せて伝えている。
1970年10月20日生まれのファン・デル・サール氏は現在52歳。現役時代はアヤックスやマンチェスター・U、オランダ代表などで活躍した。2度のチャンピオンズリーグ優勝を含め計20タイトル以上を獲得した選手キャリアを終えると、2012年にアヤックスのマーケティングディレクターに就任。2015年からは最高経営責任者として“古巣”のさらなる発展に注力していた。
アヤックスの経営陣に参入してから早11年が経ち、再びクラブを去ることを決めたファン・デル・サール氏は、クラブ公式サイトで胸中を明かしている。
「約11年間の役員生活にピリオドを打ち、ここから去ることを決めた。我々は一緒に素晴らしいことを経験してきたけど、信じられないほど厳しい時期でもある。アヤックスでの第2のキャリアで出会い、共に働いた人々、そして共に達成したこと、経験したことにとても感謝の思いでいっぱいだ。だけど今は、少し距離を置いて、休息を取りたい。他のことをする必要性がある。これから先、この素晴らしいクラブの未来について決定を下すには、あまり気分が乗り気ではない。それが、私が辞任を決断した理由だ」
ファン・デル・サールCEOの下で、エールディヴィジを3度制覇しチャンピオンズリーグ(CL)でも4強入りを果たしたアヤックス。しかし今季は、同リーグ3位フィニッシュとなり、14年ぶりにCL出場権を逃していた。
Thanks for everything, Edwin ♥️
You embraced the role of CEO with the same vision that defined your days as a player. We are forever grateful for that. Once an Ajax legend, always an Ajax legend.
— AFC Ajax (@AFCAjax) May 30, 2023