ジョゼ・モウリーニョ監督

 ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、ヨーロッパリーグ(EL)決勝に向けた意気込みを語った。30日、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。

 今シーズンのELがいよいよ決着の時を迎える。“決勝の地”ブダペストの『プスカシュ・アレーナ』に辿り着いたのは、大会史上最多となる過去6度の優勝を誇る“ELの盟主”セビージャ。そして、初優勝を狙うイタリアの名門ローマだ。就任2年目のモウリーニョ監督に率いられたチームは、グループCを2位で通過すると、その後はザルツブルク、レアル・ソシエダ、フェイエノールト、レヴァークーゼンを撃破。粘り強い戦いで決勝へ駒を進めた。

 昨シーズンのカンファレンス・リーグ(ECL)で初代王者に輝いたローマにとっては、2シーズン連続の“欧州制覇”がかかる大一番。モウリーニョ監督は、過去に進出したEL決勝すべてで勝利を収めているセビージャを「最高レベルの選手が多く在籍している素晴らしいチームだ。彼らは全員がハイレベルでプロフェッショナル、そして非常に多くの選択肢を持っている」と警戒した上で、タイトル獲得への意欲を次のように示した。

「歴史は関係ない。私の同僚(セビージャのホセ・ルイス・メンディリバル監督)は大会の歴史を見て、自らのチームが本命であると考えているかもしれない。私は彼のことをリスペクトしているし、そうした考えがあることについても尊重する。彼らには歴史があり、決勝戦を戦うことはごく普通のこと。我々にはその歴史がなく、決勝戦は特別な舞台だ。だが、私と彼は対等な立場にあるし、選手たちも同様だ。セビージャにはより多くの経験があるが、我々も2年間を共に過ごしてきている」

「我々はこの決勝戦に値すると思う。チャンピオンズリーグ(CL)から来た相手とは異なり、長い道のりを歩んできた。我々はプレーしたいと思っているし、その時がやって来た。タイトルを獲得するために、選手たちには適切なコンディションになるよう努めて欲しいと思う。彼ら(セビージャ)は私の選手たちについて多くを知らないだろう。チームとして明日の試合に臨むよ」

 運命の決勝戦は、日本時間の5月31日28:00(6月1日4:00)にキックオフ予定だ。