徹底したカーフ地獄で足を殺してからボディ、顔面への連打。ダメージが蓄積した相手は”ジワ倒れ”とマットに沈み込み、力尽きるように突っ伏したまま動けなくなった。上下の打ち分けからの圧巻KOに魔裟斗が「カーフでふくらはぎが腫れてる」と指摘すれば、竹原慎二も「パンチの連打に行く前に足を殺した」と勝因を分析、ともに緻密な勝利を称賛した。
6月3日に横浜武道館で開催された「K-1 WORLD GP 2023~初代ミドル級王座決定トーナメント~」。ブハリ亜輝留(WSRフェアテックス幕張)と吉野友規(K.Y.T)の初代ミドル級王座決定トーナメント・リザーブファイトは2ラウンド後半、ブハリがボディの連打から左右フックでKO勝利。吉野をジワジワと、そしてゆっくりとマットに沈めた。
吉野がジャブを連打する一方、ブハリはじわりと圧力をかける序盤。吉野は近い距離からコンパクトに打ち続けるが、ブハリはガードを固めて静観。そこから低空のカーフキックを効かすと、吉野の足元がグラつく。ABEMAのゲスト解説・魔裟斗も「吉野の足カーフキックでふくらはぎが腫れてますね」と足へのダメージを指摘した。
2ラウンド、踏ん張る吉野が手数を見せるが、ガッチリとガードして微動だにしないブハリ。強いカーフキックが“バシッ”と強く、鈍い音を響かせるとファンからも「痛そう」「効きすぎ」「左足が終わってる」と悲痛な声が並ぶ。
徹底したカーフキックで吉野を削り続けたブハリは、2ラウンド後半に差し掛かると一転、右ストレートで吉野をグラつかせる。すかさずガードの空いたボディへ連打を加え、さらにガードの上から連打と一気呵成だ。
ブハリの猛攻を受けたまらず崩れた吉野。ロープにつかまりながら大きく息をする。ダウンカウントを聞きながら懸命に復帰を試みるが、これまでのダメージの大きさからか、ぐったりと突っ伏したまま、マットに沈み込む”ジワ倒れ”で試合終了となった。その後、吉野はリングに大の字になったまましばらく動けない様子だった。
圧巻のKO劇。そして珍しいダウンシーンにゲスト解説の竹原慎二は「お互い良いストレートを打っていたが、吉野選手は軸足を殺されて強いパンチが打てなくなった」と解説。魔裟斗もブハリの勝ち方について「足が効いたあとに強いパンチを打って効かせた。重量級らしい戦い方」と賞賛した。
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