6月7日にZOZOマリンスタジアムで行われたセ・パ交流戦、千葉ロッテマリーンズ対東京ヤクルトスワローズの一戦で、ロッテ・西村天裕が、開幕から21試合連続無失点を記録。早くも、野球ファンの間で話題となっている。
【映像】クセが強い!独特のピッチングフォーム
この試合、読売ジャイアンツから移籍し、今季からロッテでプレーする先発・メルセデスが、7回無失点の好投を見せたこの試合、西村は2番手として8回から登板。この回先頭の8番・中村悠平に対し、持ち味である力強いストレートと、キレの良いスプリットでいきなり空振り三振に切ってとると、続く9番・長岡秀樹へは、144km/hのストレートでたった1球でセンターフライへと打ち取って、アッサリと2死に。そして、3人目の打者である1番・山田哲人へは、初球、縦のスライダーで見逃しを誘うと、ストレートとスプリットを高低に散らす配球で空振り三振に。ヤクルト打線相手に、まったく危なげない内容で1イニングをピシャリと抑え、これで開幕から21試合、連続無失点となった。
今年3月、北海道日本ハムファイターズから福田光輝との交換トレードで移籍した西村は、昨年までの投球とはうってかわり、持ち味である力のあるストレートを磨き、また、制球も安定したことで、ロッテの投手陣には欠かせない存在となっているが、こうした西村について、ロッテOBで野球解説者の里崎智也氏は、6月9日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)で「(ロッテのチーム事情として)リリーフが若干薄いというところで、トレードを敢行して21試合連続無失点。日本ハム時代では考えられないぐらいの大活躍。」と、その見違えるほどの成長ぶりと活躍を称賛。そうした上で、里崎氏は、「抑えれば抑えるほど、顎ヒゲ伸びていくんちゃうかっていうね。」と、西村のトレードマークとなっている髭に着目する形で、ユーモアを交えつつコメントした。
また、西村といえば、躍動感あふれるピッチングに加え、モーションに入る前に見せる弓を引くようなルーティンや、相手を打ち取った際に見せるリアクションなど、その個性が垣間見れる要素も、ファンを魅了する一因となっているが、そうした点を踏まえつつ、ネット上の野球ファンからは「もはやロッテファンの自分にはなにが起きてるのかわからない」「最近の西村には安心しかない」「ピンチを背負ってニヤって笑う姿を見た時、すごい自信に溢れてるんだなって強く感じた」「山田が三振した場面はまさにお手本のような配球パターンの組み立て よく投げきった」「ビハインドエースどころか勝ちパでも無失点+被長打0継続 素晴らしすぎる…」「ストレートと似たような速度と軌道からストンと落ちるフォークは打ちようがない」「負けてる展開やと抑えれて勝ちパで投げると失点する投手いっぱいいるけど、西村の場合はどこで投げても変わらず抑えてくれるからほんと頼もしい」といった様々な声が寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)