立ったまま失神の左ハイKOに衝撃走る 崩れ落ちる選手を守ろうとしたレフェリー咄嗟の行動に「レフェリー神」「芸術的」称賛の声相次ぐ
【映像】立ったまま失神の衝撃KO
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 パンチ連打の打ち終わりに突如、死角から飛んできた戦慄の左ハイで立ったまま失神の衝撃KO。直後、意識を失ったまま崩れ落ちる選手の後頭部を咄嗟のスライディングキャッチで守ろうとしたレフェリーの行動に「レフェリー神」「芸術的」「あんなレフェリー(の行動)見たこと無い」など賞賛の声が相次いだ。

【映像】立ったまま失神の衝撃KO

 6月10日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Fight Night 11」で、スーパーボン・シンハ・マウイン(タイ)とタイフン・オズカン(オランダ / トルコ)が対戦。試合はスーパーボンがオズカンの打ち終わりで死角から左ハイを一閃。衝撃の失神決着で復帰戦を飾った。

立ったまま失神の左ハイKOに衝撃走る 崩れ落ちる選手を守ろうとしたレフェリー咄嗟の行動に「レフェリー神」「芸術的」称賛の声相次ぐ
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 前回チンギス・アラゾフの右に沈むショッキングなKO負けを喫したスーパーボンの再起戦。対戦相手は強打が魅力のオズカン。ONEでは1勝2敗と負け越しているがいずれも強豪相手に善戦を続けてきたファイターだけに油断は禁物。

 試合開始とともにオズカンは、一気にプレッシャーをかけコンパクトなパンチを散らす。対するスーパーボンは下がりながら蹴り中心の立ち上がり。至近距離での攻めが生命線のオズカンだが、スーパーボンの鋭いミドルに決定打なくほぼ互角の攻防。

 2ラウンド、相手の突進を前蹴りとミドルで削るスーパーボン。オズカンもボディから上へとパンチと散らすが、打ち終わりに必ず強烈なローとミドルが飛んでくる気の抜けない展開。そして、衝撃の結末は突如訪れた。

 状況を打開すべく再び前に出てパンチの連打を放ったオズカンだったが、その打ち終わりに狙いすましたようにスーパーボンが左ハイを一閃。蹴りがアゴ先をえぐるようにヒットすると、次の瞬間、オズカンの頭は浮き上がり脳が揺れたまま失神。完全に意識を失ったまま後方に崩れ落ちた。

 まさに“一撃必殺”という表現が相応しいスーパーボンのひと振りに試合を中継したABEMA視聴者も騒然。「さすがだな」「やばすぎる」「芸術的」など、言葉にならない声がズラリ。ゲスト解説を務めた志朗は「オズカンはずっとミドルが来ていたのでミドルが来ると思っていたと思う。あと右のハイばかりに集中していたので…打ち終わり(左ハイが)来ると思わなかったんでしょう」とKOシーンの状況を説明すると解説の大沢ケンジも「オズカンは貰ったこともわかってないかもしれない…」と頷いた。

 衝撃KOシーンの一方、レフェリーが見せた咄嗟の行動も注目を集めた。左ハイを被弾した直後に明らかに立ったまま失神状態にあったオズカン。そこから崩れ落ちるオズカンの頭を守るべく瞬時に機転を利かせたレフェリーは、頭がリングに打ち付けられるのを防ぐべく素早くスライディング。オズカンの後頭部にサッと手を添えてガードすると、選手を守る必死な姿に「レフェリー神」「レフェリーの速度が凄いな」「芸術的」「あんなレフェリー(の行動)見たこと無い」と賞賛の声が殺到した。

【映像】立ったまま失神の衝撃KO
【映像】立ったまま失神の衝撃KO
【映像】咄嗟の機転で敗者を守ろうとしレフェリー 
【映像】咄嗟の機転で敗者を守ろうとしレフェリー 
【映像】咄嗟の機転で敗者を守ろうとしたレフェリー
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