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 日本時間2023年7月20日(木)にサッカー女子ワールドカップ2023が開幕しました。2023年8月20日(日)の決勝までおよそ1カ月にわたって開催される今大会は、合計64試合が行われます。

サッカー日本代表戦 2023 ハイライト一覧
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 この記事では、サッカー女子W杯2023の出場国や開催地、試合日程、過去大会の成績などを紹介します。

目次

  • サッカー女子ワールドカップとは
  • サッカー女子ワールドカップ2023の開催地は?
  • サッカー女子ワールドカップ2023のスタジアム一覧
  • サッカー女子ワールドカップの出場国一覧
  • 出場国のFIFAランキング
  • サッカー女子ワールドカップ2023の試合日程
  • なでしこジャパンの過去成績
  • まとめ

サッカー女子ワールドカップとは

 サッカー女子ワールドカップは国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、女子サッカー代表チームの世界一を決める大会です。4年に一度、基本的にはサッカー男子ワールドカップの翌年に開催されます。

 初めてのサッカー女子ワールドカップは1991年に中国で開催され、アメリカ女子代表が初代優勝チームとなりました。ただ、創設当時の大会名称は「FIFA女子世界選手権」で、2003年にアメリカで開催された第4回大会から正式に「ワールドカップ」となりました。なお、女子サッカー世界一を決めるための大会はこれまでに8大会が行われ、2011年のドイツ大会ではサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)が初優勝を飾りました。

 サッカー女子ワールドカップには、6大陸連盟から32チームが参加します。まず4チームずつ8組に分かれてのグループステージを戦い、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出。その後は勝ち残り方式となり、大会を通じて全64試合が行われます。

 これまで優勝を経験しているのはアメリカ、ノルウェー、ドイツ、日本の4カ国のみ。出場国数が24カ国から32カ国に拡大され、サッカー男子ワールドカップと同規模になった今回のサッカー女子ワールドカップで、新たな王者が生まれるのか注目です。

FIFA ワールドカップ ニュース特集
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サッカー女子ワールドカップ2023の開催地は?

 通算9度目のサッカー女子ワールドカップ2023は、史上初めてとなるオーストラリアとニュージーランドの2カ国共催。また、南半球でサッカー女子ワールドカップが開催されるのも初めてです。なおこれまでに中国、スウェーデン、ドイツ、フランス、アメリカ、カナダで開催されています。

FIFA ワールドカップ 日本代表インタビュー
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サッカー女子ワールドカップ2023のスタジアム一覧

オーストラリアのスタジアム

会場 都市名 収容人数
スタジアム・オーストラリア シドニー 83,500人
シドニー・フットボール・スタジアム シドニー 42,500人
ラング・パーク ブリスベン 52,500人
メルボルン・レクタンギュラー・スタジアム メルボルン 30,050人
パース・レクタンギュラー・スタジアム パース 22,500人
ハインドマーシュ・スタジアム アデレード 22,000人

ニュージーランドのスタジアム

会場 都市名 収容人数
イーデン・パーク オークランド 50,000人
ウェリントン・リージョナル・スタジアム ウェリントン 34,500人
フォーサイス・バー・スタジアム ダニーデン 30,748人
ワイカト・スタジアム ハミルトン 25,800人

 2023年のサッカー女子ワールドカップでは、オーストラリアとニュージーランドで合計9都市・10会場が開催地に選ばれています。内訳はオーストラリアからシドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレードの5都市、ニュージーランドからオークランド、ウェリントン、ダニーデン、ハミルトンの4都市となっています。

 なお、シドニーのみ2つのスタジアムが使用され、他の都市には1つずつ会場が設けられます。2023年7月20日にニュージーランド女子代表とノルウェー女子代表が対戦する大会開幕戦は、ニュージーランドのオークランドで行われます。決勝は2023年8月20日にオーストラリア・シドニーのスタジアム・オーストラリアで行われる予定です。

ブンデスリーガ2023 ハイライト
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サッカー女子ワールドカップの出場国一覧

グループ ポット1 ポット2 ポット3 ポット4
A ニュージーランド ノルウェー フィリピン スイス
B オーストラリア カナダ アイルランド ナイジェリア
C スペイン 日本 コスタリカ ザンビア
D イングランド 中国 デンマーク ハイチ
E アメリカ オランダ ベトナム ポルトガル
F フランス ブラジル ジャマイカ パナマ
G スウェーデン イタリア アルゼンチン 南アフリカ
H ドイツ 韓国 コロンビア モロッコ

 今回のサッカー女子ワールドカップには32カ国が出場します。開催国となるオーストラリアとニュージーランドは予選を免除されて自動的に本大会出場権を獲得し、他の30カ国は各大陸予選を勝ち抜いて世界一への挑戦権を手にしました。

 なでしこジャパンは2022年に開催されたAFC女子アジアカップで3位となり、サッカー女子ワールドカップ本大会出場権を獲得。アジアからは他にオーストラリア、中国、韓国、フィリピン、ベトナムが出場します。

 なお、出場国のうち最多を占めるのはヨーロッパで、12ヶ国が本大会に参戦。南米からは3カ国、北中米カリブ海からは6カ国、アフリカから4カ国、オセアニアから1カ国が、オーストラリアとニュージーランドに乗り込んで頂点を目指します。

 創設から9大会全てに出場しているのは、なでしこジャパンのほか、アメリカ、ブラジル、スウェーデン、ノルウェー、ドイツ、ナイジェリアの7ヶ国です。そして、ポルトガル、アイルランド、ベトナム、フィリピン、ハイチ、パナマ、モロッコ、ザンビアの8カ国が初出場となります。

ブンデスリーガ2023 スーパープレー
ブンデスリーガ2023 スーパープレー

出場国のFIFAランキング

グループ 国名 ランキング
A ニュージーランド 25位
A ノルウェー 12位
A フィリピン 49位
A スイス 20位
B オーストラリア 10位
B カナダ 6位
B アイルランド 22位
B ナイジェリア 42位
C スペイン 7位
C 日本 11位
C コスタリカ 36位
C ザンビア 77位
グループD イングランド 4位
D 中国 13位
D デンマーク 15位
D ハイチ 53位
E アメリカ 1位
E オランダ 8位
E ベトナム 33位
E ポルトガル 21位
F フランス 5位
F ブラジル 9位
F ジャマイカ 43位
F パナマ 52位
G スウェーデン 3位
G イタリア 16位
G アルゼンチン 28位
G 南アフリカ 54位
H ドイツ 2位
H 韓国 17位
H コロンビア 26位
H モロッコ 73位

 オーストラリアとニュージーランドで開催されるサッカー女子ワールドカップ出場国のうち、最新のFIFAランキング(2023年3月24日発表分)が最も高いのは1位のアメリカ、最も低いのは77位のザンビアとなります。

 なでしこジャパンのFIFAランキングは、出場国中11番目の11位となっています。アジアでは10位のオーストラリアに次いで2番目に高い順位です。また、なでしこジャパンと同じグループCのザンビアは前述の通り77位、スペインは7位、コスタリカは36位につけています。

ブンデスリーガ2023 注目映像
ブンデスリーガ2023 注目映像

サッカー女子ワールドカップ2023の試合日程

グループA

試合日 試合時間 カード
7月20日(木) 16:00 第1節 ニュージーランドvsノルウェー
7月21日(金) 14:00 第1節 フィリピンvsスイス
7月25日(火) 14:30 第2節 ニュージーランドvsフィリピン
7月25日(火) 17:00 第2節 スイスvsノルウェー
7月30日(日) 16:00 第3節 スイスvsニュージーランド
7月30日(日) 16:00 第3節 ノルウェーvsフィリピン

グループB

試合日 試合時間 カード
7月20日(木) 19:00 第1節 オーストラリアvsアイルランド
7月21日(金) 11:00 第1節 ナイジェリアvsカナダ
7月27日(木) 3:00 第2節 カナダvsアイルランド
7月27日(木) 19:00 第2節 オーストラリアvsナイジェリア
7月31日(月) 19:00 第3節 カナダvsオーストラリア
7月31日(月) 19:00 第3節 アイルランドvsナイジェリア

グループC

試合日 試合時間 カード
7月21日(金) 16:30 第1節 スペインvsコスタリカ
7月22日(土) 16:00 第1節 ザンビアvs日本
7月26日(水) 14:00 第2節 日本vsコスタリカ
7月26日(水) 16:30 第2節 スペインvsザンビア
7月31日(月) 16:00 第3節 日本vsスペイン
7月31日(月) 16:00 第3節 コスタリカvsザンビア

グループD

試合日 試合時間 カード
7月22日(土) 18:30 第1節 イングランドvsハイチ
7月22日(土) 21:00 第1節 デンマークvs中国
7月28日(金) 17:30 第2節 イングランドvsデンマーク
7月28日(金) 19:00 第2節 中国vsハイチ
8月1日(火) 19:00 第3節 中国vsイングランド
8月1日(火) 20:00 第3節 ハイチvsデンマーク

グループE

試合日 試合時間 カード
7月22日(土) 10:00 第1節 アメリカvsベトナム
7月23日(日) 16:30 第1節 オランダvsポルトガル
7月27日(木) 10:00 第2節 アメリカvsオランダ
7月27日(木) 16:30 第2節 ポルトガルvsベトナム
8月1日(火) 16:00 第3節 ポルトガルvsアメリカ
8月1日(火) 16:00 第3節 ベトナムvsオランダ

グループF

試合日 試合時間 カード
7月23日(日) 19:00 第1節 フランスvsジャマイカ
7月24日(月) 19:00 第1節 ブラジルvsパナマ
7月29日(土) 19:00 第2節 フランスvsブラジル
7月29日(土) 21:30 第2節 パナマvsジャマイカ
8月2日(水) 19:00 第3節 パナマvsフランス
8月2日(水) 19:00 第3節 ジャマイカvsブラジル

グループG

試合日 試合時間 カード
7月23日(日) 14:00 第1節 スウェーデンvs南アフリカ
7月24日(月) 15:00 第1節 イタリアvsアルゼンチン
7月28日(金) 9:00 第2節 アルゼンチンvs南アフリカ
7月29日(土) 16:30 第2節 スウェーデンvsイタリア
8月2日(水) 16:00 第3節 アルゼンチンvsスウェーデン
8月2日(水) 16:00 第3節 南アフリカvsイタリア

グループH

試合日 試合時間 カード
7月24日(月) 17:30 第1節 ドイツvsモロッコ
7月25日(火) 11:00 第1節 コロンビアvs韓国
7月30日(日) 12:30 第2節 韓国vsモロッコ
7月30日(日) 18:30 第2節 ドイツvsコロンビア
8月3日(木) 19:00 第3節 韓国vsドイツ
8月3日(木) 19:00 第3節 モロッコvsコロンビア

ラウンド16

試合日 試合時間 カード マッチナンバー
8月5日(土) 14:00 A組1位vsC組2位 【1】
8月5日(土) 17:00 C組1位vsA組2位 【2】
8月6日(日) 11:00 E組1位vsG組2位 【3】
8月6日(日) 18:00 G組1位vsE組2位 【4】
8月7日(月) 19:30 B組1位vsD組2位 【5】
8月7日(月) 16:30 D組1位vsB組2位 【6】
8月8日(火) 19:00 F組1位vsH組2位 【7】
8月8日(火) 17:00 H組1位vsF組2位 【8】

準々決勝

試合日 試合時間 カード マッチナンバー
8月11日(金) 10:00 【1】の勝利チームvs【2】の勝利チーム 【9】
8月11日(金) 16:30 【3】の勝利チームvs【4】の勝利チーム 【10】
8月12日(土) 16:00 【5】の勝利チームvs【6】の勝利チーム 【11】
8月12日(土) 19:30 【7】の勝利チームvs【8】の勝利チーム 【12】

準決勝

試合日 試合時間 カード マッチナンバー
8月15日(火) 17:00 【9】の勝利チームvs【10】の勝利チーム 【13】
8月15日(火) 19:00 【11】の勝利チームvs【12】の勝利チーム 【14】

3位決定戦

試合日 試合時間 カード
8月19日(土) 17:00 【13】の敗戦チームvs【14】の敗戦チーム

決勝戦

試合日 試合時間 カード
8月20日(日) 19:00 【13】の勝利チームvs【14】の勝利チーム

 今回のサッカー女子ワールドカップは2023年7月20日から8月20日にかけて開催されます。大会初日には開催国ニュージーランド女子代表対ノルウェー女子代表、同じくオーストラリア女子代表対アイルランド女子代表が行われます。

 なでしこジャパンのグループステージ初戦は2023年7月22日で、ザンビア女子代表と対戦します。その後、同26日にコスタリカ女子代表戦、同31日にスペイン女子代表戦が組まれています。

 決勝は2023年8月20日に、オーストラリア・シドニーのスタジアム・オーストラリアで開催予定。なでしこジャパンはここまで辿り着き、3大会ぶりの優勝を果たすことができるでしょうか。

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なでしこジャパンの過去成績

 サッカー女子日本代表が、全国から選手を選抜したチームとして初めて活動したのは1981年のことでした。サッカー女子ワールドカップには「FIFA女子世界選手権」時代も含めて、1991年の第1回大会から全てに出場しています。

 しかし、世界の強豪との差は大きく1991年大会はグループステージ敗退でした。アトランタ五輪予選を兼ねていた1995年の第2回大会で初めて決勝トーナメントに進出し、五輪出場権も獲得しますが、1999年の第3回大会はグループステージ敗退でシドニー五輪出場権を逃してしまいました。

 すると日本国内での女子サッカー人気が急速に低迷し、2003年の第4回大会、2007年の第5回大会と続けて決勝トーナメント進出を逃し、サッカー女子ワールドカップでは3大会連続のグループステージ敗退となってしまいました。

 ところが、2011年に状況が一変します。2004年から「なでしこジャパン」の愛称を採用して徐々に力をつけてきたサッカー女子日本代表は、ドイツで開催されたサッカー女子ワールドカップで初優勝。FIFA主催の国際大会で男女通じて初めて日本代表が優勝するという快挙を成し遂げ、国内に女子サッカーブームが巻き起こりました。

 世界一に輝いたことでトップクラスの仲間入りを果たしたサッカー女子日本代表は、連覇を目指した2015年の第7回大会でも決勝に進出。アメリカ女子代表に敗れたものの準優勝を果たします。2019年の第8回大会はベスト16敗退となってしまいましたが、3大会連続で決勝トーナメントに進出しました。

 2015年から2019年の間にリオデジャネイロ五輪予選敗退などの苦難もありましたが、「なでしこジャパン」は現在でも常に世界の強豪の1つとして見られています。若い世代も台頭し、2021年に就任した池田太監督のもとで強化を進めてきたサッカー女子日本代表は、オーストラリアとニュージーランド共催のサッカー女子ワールドカップで3大会ぶりの優勝を目指します。

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まとめ

 サッカー女子ワールドカップは1991年の創設当初、12ヶ国しか出場できない小さな大会でした。その後、第3回大会から16ヶ国になり、第7回大会から24ヶ国と徐々に規模を拡大。そして9度目となる今大会から32ヶ国が出場し、ついに男子と同規模まで成長してきました。

 以前は女子サッカー界においてワールドカップよりオリンピックの方が権威ある大会と見られてきましたが、今ではワールドカップの方が出場国数も多くなり、世界一を決める大会として確かな価値を築いています。

 今回のサッカー女子ワールドカップは2023年7月20日に開幕を迎えました。再び世界一に挑むなでしこジャパンの戦いにぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

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