【キリンチャレンジカップ2023】日本-エルサルバドル(6月15日/豊田スタジアム)
日本代表は15日、キリンチャレンジカップ2023でエルサルバドル代表と対戦。久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)の1ゴール2アシスト、新10番・堂安律(フライブルク/ドイツ)のW杯以来のゴール、さらには3選手が代表初ゴールをマークするなど、新生・森保ジャパンが大量6得点で初勝利を飾った。
【映像】新生・森保ジャパン、初得点は交代出場30秒 西村が超速ゴール
FIFAワールドカップ カタール 2022を経て、第二次森保ジャパンとして新たなスタートを切ったサムライブルー。3月シリーズでは強豪のウルグアイとコロンビアを相手に、1分1敗と勝利を挙げることはできなかった。今回はFIFAランキング75位のエルサルバドルと対戦。同20位の日本にとっては格下との対戦だけに、内容と結果が求められる。
森保一監督が前日会見で明言したように、日本代表は4-1-4-1のフォーメーションを選択。GKには大迫敬介(サンフレッチェ広島)を抜擢し、ディフェンラインは右から菅原由勢(AZ/オランダ)、谷口彰悟(アル・ラーヤン/カタール)、板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)、森下龍矢(名古屋グランパス)が並んだ。中盤アンカーには守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)が入り、インサイドハーフには堂安と旗手怜央(セルティック/スコットランド)が並ぶ。両ワイドには久保と三笘薫(ブライトン/イングランド)が配され、ワントップは上田綺世(セルクル・ブルッヘ/ベルギー)が務めた。
試合は開始早々に動きを見せた。キックオフから左サイドの三笘がドリブルで仕掛けて倒されFKを獲得。キッカーの久保が入れたピンポイントクロスに、谷口が頭で合わせて豪快にネットを揺らす。谷口にとってはこれが嬉しい代表初ゴールとなった。
さらに3分、バックパスを狙った上田が、ボックス内でロナルド・ロドリゲスに倒されてPKを獲得。ロナルド・ロドリゲスは退場となり、上田はこのPKを自ら決め、谷口に続き代表初ゴールを挙げた。
日本の勢いは衰えず、25分には左サイドの三笘を起点にチャンスを作ると、中央への折り返しに久保が反応。左足で合わせると、ボールはゴールの右隅を捉えた。43分には再び、三笘がチャンスメイク。得意のカットインから右足でシュートを狙うとGKにセーブされるも、堂安がこぼれ球を押し込み、日本が4点を奪って試合を折り返した。
後半に入ると菅原と三笘を下げて、相馬勇紀(カーザ・ピアAC/ポルトガル)と中村敬斗(LASK/オーストリア)を投入する。迎えた51分、堂安が放ったシュートのこぼれ球を上田が押し込む。しかし上田のポジションがオフサイドだったため、このゴールは取り消しとなった。
しかし60分には、久保の美しい股抜きスルーパスから冷静に押し込んだ中村が代表初ゴールをマーク。試合の大勢が決した65分、上田、久保、堂安の3人に代えて、古橋亨梧(セルティック/スコットランド)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、川辺駿(ウォルヴァーハンプトン/イングランド)を送り込む。すると73分には右サイドの相馬が入れたクロスを古橋が頭で押し込み6点目を奪う。
試合終盤には守田を下げて、追加招集となった伊藤敦樹(浦和レッズ)が代表デビュー。最後までエルサルバドルに主導権を譲らなかった日本が、6発快勝で新生・森保ジャパンとして初勝利を飾った。
(C)浦正弘(ABEMA/キリンチャレンジカップ2023)