【キリンチャレンジカップ2023】日本4-1ペルー(6月20日/パナソニックスタジアム吹田)
日本代表は、6月20日に吹田スタジアムで南米の強豪ペルーと対戦し、4-1の快勝を収めた。各選手(出場時間の短い選手を除く)のパフォーマンスを10点満点(平均は5.5)で評価する。
▼GK
中村航輔 6.0
約2年振りに日本代表のゴールを守った。ペルー代表のチャンスが少なかったため、ゲームを通して出番は少なかった。それでも27分の際どいミドルシュートをしっかりセーブ。34分にはミドルシュートをキャッチし、セーブ能力の高さをアピールした。
▼DF
菅原由勢 7.0
立ち上がりは少しバタつきも見られたが次に起こるプレーに対し迅速に対応。インナーラップ、アンダーラップを使い分け、積極的に攻撃に参加しつつも守備時にはしっかりと最終ラインまで戻り身体を張った守備を見せた。
谷口彰悟 6.0
エルサルバドル戦に続いてフル出場。幾度か背後を取られるシーンがあったが、失点には直結しなかった。失点かと思われたシーンでは瞬時にラインを揃えオフサイドをアピール。瞬時に下された冷静な判断は流石だった。
板倉滉 6.0
谷口とともにエルサルバドル戦に続いてフル出場。谷口と同様、背後を取られるシーンがあった。試合終了間際には自ら持ち上がり前線へ正確なフィードを送った。
伊藤洋輝 7.5
課題と言われていたバックパスはほとんど見られなかった。クラブでも時折見せていた強烈なミドルシュートを沈め、先制点を奪った。守備は三笘の守備タスクを軽減しつつ、持ち前の対人の強さを発揮した。
▼MF
遠藤航 6.5
新主将としてチームに欠かせない選手であることをアピールした。攻守の切り替えが非常に速く、相手の攻撃の芽をことごとくつぶしにいった。ボール保持の際、もう少しボールを正確に止めることができるとさらに恐ろしい選手になりそうだ。
旗手怜央 6.0
目立ったプレーはなかったが気の利いたハードワークで攻守に貢献。正確なトラップとパスでボールを動かしチームを支えた。
鎌田大地 7.0
配球面で圧倒的な違いを見せ、攻守のつなぎ役としての自らの重要性を最大限アピールした。その一方で、やや前線からのプレスが甘いシーンがあったため、課題も残る試合となった。
▼FW
三笘薫 8.5
1ゴール1アシストとMVP級の大活躍を披露した。得意のドリブルはもちろんのこと、シュートやパス、トラップでも格の違いを見せた。クラブではクロスを上げるシーンが多かったがこの試合では積極的にシュートを放ち、自ら果敢にゴールに迫った。
伊東純也 8.0
左サイドの三笘とともにサイドで大きな脅威となった。開始早々長い距離を単独突破。持ち味のスピードで相手選手を簡単に置き去りにし、古橋へとクロスを供給し続けた。三笘からの最高のアシストをしっかり決めきり、1ゴールを記録。
古橋亨梧 7.0
スコットランドで得点を量産した男がついにスタメン入り。常時動き回って囮になりつつ、チャンスシーンでは相手を確実に外し、ゴールを狙い続け、交代するまで脅威であり続けた。13分の伊東からのクロスは本人も決めきりたかっただろう。
守田英正 5.5
守備では的確なポジショニングでバランスを取りつつ、場面場面でしつこく相手に食らいつき、良い状態で前を向かせなかった。鎌田が低い位置に落ちてくるとするすると最前線に上がっていき、相手DFを錯乱させた。
前田大然 6.5
所属クラブではチームメイトの古橋と交代し途中出場。目立ったプレーはなかったが相手のミスを逃さずしっかりと得点に結びつけた。
相馬勇紀 5.5
エルサルバドル戦に続き、右サイドバックでの出場となった。積極的にボールに絡み、自ら長い距離を持ち運ぶプレーも見せた。
久保建英 6.0
オン・ザ・ボールはもちろんのこと、クラブでも高く評価されている前線からのアグレッシブな守備でチームに貢献。相手のミスを誘発し、前田のゴールへと繋がった。
堂安律 5.5
ガンバ大阪出身ということもあり大歓声でピッチに登場。ボールを持つと高度なテクニックを披露した。ビッグチャンスは訪れなかったが積極的にゴールを狙った。
瀬古歩夢
出場時間が短いため採点なし
▼監督
森保一 6.5
6月に行った2試合では比較的ボール保持から良い攻撃を展開することができた。さまざまな選手を起用しながら大量得点できたという意味では収穫の多かった2試合であっただろう。しかし試合の締め方、スローインを含めたセットプレーではまだまだ改善が必要だ。9月のドイツ戦では、どのような戦い方をするのか注目だ。
(C)浦正弘(ABEMA/キリンチャレンジカップ2023)