【キリンチャレンジカップ2023】日本4－1ペルー（6月20日／パナソニックスタジアム吹田）
失意のワールドカップから6カ月。今シーズンを締めくくる日本代表戦で、伊藤洋輝が確かな手応えを掴んだ。
【映像】伊藤洋輝、無回転気味の豪快ミドルシュートで代表初ゴール
エルサルバドル戦では出番がなかった伊藤だが、ペルー戦では左サイドバックとして先発出場。ゴールレスで迎えた22分、ボックス手前でパスを受けると、相手のプレスが来ないと見るや左足でミドルシュートを狙う。無回転気味のシュートがゴールネットを揺らした。
代表初ゴールを振り返った伊藤は「（三笘）薫君が張ってスペースを空けてくれていたところに自分が入って、2タッチ目でいい所にボールを置けた。振り抜いて良かったです」と満足感を示した。
カタールW杯のメンバーにも選ばれた伊藤だが、大会中は悔しい思いをした。W杯初出場となったグループステージ第2戦のコスタリカ戦では消極的なプレーが目立ち、試合後には批判にさらされた。
「W杯で悔しい思いをした分、ゼロから自分を見つめ直すいいタイミングだった」と、シュトゥットガルトに戻ってからはより研鑽に励む。残留争いに巻き込まれたチームの主力として、結果が求められる厳しい戦いに身を置いてきたことで大きく成長。「W杯後からはチームで安定したパフォーマンスを出せていたと思いますし、残留にも貢献できた」と胸を張る。
シュトゥットガルトではセンターバック、日本代表では左サイドバックと、マルチに活躍する伊藤。「どのポジションで使われても高いクオリティが発揮できるようにやっていきたい」と、ユーティリティプレーヤーとして意気込んだ。
文・川嶋正隆（C）浦正弘（ABEMA／キリンチャレンジカップ2023）
