【キリンチャレンジカップ2023】日本4-1ペルー(6月20日/パナソニックスタジアム吹田)
ドイツの地で成長を続ける24歳に日本代表初ゴールが生まれた。ボックス左手前でボールを受けた伊藤洋輝は、相手のプレッシャーがないことを確認すると左足を一閃。16日の韓国戦で好守を連発していたペドロ・ガジェセのニアを抜く強烈なミドルシュートを叩き込んだ。
【映像】伊藤洋輝の代表初得点は “無回転気味”スーパーミドル!
スコアレスで迎えた22分、ドイツの古豪シュトゥットガルトで絶対的な主力となった伊藤洋輝がこの試合の均衡を破るうれしい日本代表初ゴールを決めた。
右サイドの伊東純也がアンカーの遠藤航にリターンパスを送ると、日本代表の新主将は所属クラブでチームメイトの左サイドバック・伊藤洋輝へとパス。トラップしてから一つドリブルで前に運んだ伊藤は、相手のプレッシャーが緩いと見るや左足を一閃。やや無回転気味で放たれたシュートは、ペルー代表の名手ペドロ・ガジェセのニアを抜く強烈な一撃となり、日本代表に先制点をもたらした。
このゴールにTBSで解説を務めた福田正博氏は「左サイドに三笘が開いていたので、中央にスペースができました。そこをいい形で伊藤が使いましたね」と、日本代表のキーマンでもある三笘薫を相手チームがケアしていたことで生まれたゴールだと分析した。
ゲスト解説の槙野智章氏は「相手にとって嫌がるポジションを取る。素晴らしいポジショニングでした。ボールを受けてもサイドが空いていたが、一番ゴールを取れないポジションで、一番難しい選択をしました。素晴らしかったですね」と代表初得点を決めたDFを讃えた。
伊藤自身も「(三笘)薫君が張ってスペースを空けてくれていたところに自分が入って、2タッチ目でいい所にボールを置けた。振り抜いて良かったです」と満足感を示した。
また、視聴者も「少し攻撃に消極的な選手って印象だったけど思い切って打ったな!!」「ワイは伊藤洋輝をずっと信じてた」「誰が“じゃない方のイトウ“だ!!!!!と言わんばかりのスーパーミドル!!「めちゃめちゃいいシュートやった!!」など、SNSでは代表初ゴールを祝う声が多く寄せられた。
昨年11月のFIFA ワールドカップ カタール 2022では批判も浴び「悔しい思いをした」と語る伊藤だが、ペルー戦でその雪辱を晴らす完璧なパフォーマンスを披露した。日本代表に絶対的な左サイドバックがいないこともあり、この24歳がポジション争いで一歩前に出たかもしれない。
(C)浦正弘(ABEMA/キリンチャレンジカップ2023)