ポルトガル国籍の男がコカインを隠して密輸しようとした疑いで逮捕された。その隠し場所はなんと「男の体内」。手荷物検査場で男の下腹部の膨らみを不審に思った職員が検査を求めたところ、男がトイレに駆け込み事件が発覚。“まゆ状の固形物”が130個出てきたという。
この130個の固形物は押収品として陳列されたが、表現し難い不思議な光景だ。そこで、『ABEMA的ニュースショー』では陳列のプロである、商品ディスプレイコンサルタント 平田理央氏に見てもらった。
「この並べ方は専門用語でグリッドレイアウト。縦軸・横軸がしっかり揃っていて、色味や微妙な配列の違いがすごくわかりやすく、基本に忠実なディスプレイ方法だと思う」
続いての押収品は「原宿竹下通り衣料品販売店主による商標法違反事件」のもの。所狭しと並べられた帽子やTシャツは全て偽物。高級ブランド「バレンシアガ」の偽の帽子を持っていたなどとして、東京・原宿のアパレルショップ店長が逮捕された。
「Tシャツが並べられているエリアは、濃い色と薄い色を交互に置くことで一つひとつのデザインがすごく見やすくなる。これはTシャツコーナーとしても展開できる、きれいなディスプレイだと思う」
次は、「中国人らによるJR東日本『えきねっと』を不正利用した私電磁的記録不正作出・同供用・窃盗被疑事件」。他人のクレジットカード情報で不正に購入された新幹線の乗車券の数々やパソコン、通帳などが並ぶ。
「中央のクレジットカードと通帳が上から下にかけてグラデーションがきれいに見える。また、左にデジタル機器で右にかけてだんだんとアナログになっていく。時代背景のグラデーションも素晴らしいと思う」
最後は、Twitterで募集した客に自ら撮影した無修正のわいせつ動画を販売したなどとして、21歳の会社員の女ら5人が逮捕された事件の押収品。携帯電話、学生服、アイマスクなどが並ぶ。
「これはアパレルのディスプレイの『ライフスタイル提案』と言われるものに非常に近い。右の洋服でコーディネートが提案されていて、その近くに着用される方が好む雑貨を置いている。セット販売を狙ったディスプレイの方法と思っていて、非常に関心した」
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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