「トイレさえも行かせず、水をも飲ませず、耳や髪を掴んでは小突き回した」袴田巖さんを襲った“拷問”…後遺症は今も 取り調べには“拷問王”と呼ばれた刑事の部下も関与 テレメンタリー 2025/12/29 13:00 拡大する 袴田巖さん(88・年齢は取材当時、以下同) 「袴田事件」は1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で、一度死刑が確定した袴田巖さん(88)は、58年を経て、2024年に再審無罪が確定した。 静岡県警の津田隆好本部長は、巖さんの自宅を訪れ「長きにわたり言葉では言い尽くせないほどのご心労、ご負担をお掛けし、申し訳ありませんでした」と謝罪した。 巖さんは長期間の拘束で精神を病み、今は意思疎通が難しい。「長きにわたった」背景をひも解くと、静岡県で繰り返されてきた冤罪の歴史と法制度の不備が浮かび上がった。 続きを読む