『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に、HIPHOPアーティストのAK-69が登場。父が他界直前の様子を明かし、声を震わせる一幕があった。
番組には、オードリーの若林正恭、平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、ファーストサマーウイカ、堀未央奈、伊集院光らが出演。
前回のしくじり授業で「19歳のときにチーマーの身ぐるみを剥がして逮捕された」と過去を語ったAK-69。当時、裁判所で少年院行きが言い渡された瞬間、父親が声を震わせ号泣していたのを見て、大きな衝撃を受けたという。AK-69は「父は穏やかでひょうきんで、どこに行っても好かれるような人だった」といい、見たことのない父親の姿に「胸をえぐられる気持ちになった」と明かした。
少年院を出た後、AK-69は音楽にのめり込んでいき、活動開始から8年目の2004年にインディーズでデビュー。その後、事務所との方針が合わず独立し、アメリカのHIPHOPレーベルとメジャー契約をするなど、精力的に活動を続けた。
しかし、徐々に事務所が軌道に乗ってきた2016年、AK-69にショックな出来事が起こる。父親が肺がんにより他界したのだ。AK-69は「自分の活動を早くから応援してくれて、周りの友達にも自慢してくれて。そんな親父は、亡くなり際にものすごい”強さ”を教えてくれた」と語る。
「肺がんって、呼吸ができなくなっていくわけですよ。めちゃくちゃ苦しくて、酸素マスクの最大量の酸素を送っても苦しんでいた」。それでも父親は気丈にふるまい、笑って話していたという。しかしある日、AK-69が病室を出ると医師から呼び止められ、父親について「本当だったらもがき苦しむくらいの状態で、普通はあんな精神状態でいられないんですよ。もう明日あさってがヤマだと思います」と告げられた。
AK-69は大きなショックを受けたといい、「あの優しさって、強さからきてたんだなって。もがき苦しむこともせず」と回顧。そして、「最後に俺が『ありがとう』って言ったのを聞いて、(父は)涙を流しているように見えたんですけど。そうやって最後に(強さを)教えてくれて、旅立っていった」と、声を震わせながら語っていた。