9日、明治安田生命J2リーグ第25節の町田ゼルビアvs東京ヴェルディが国立競技場で行われた。J2初の新国立開催となったこの試合は、首位・町田と2位の東京Vの天王山という最高の舞台が整い、会場には町田のホームゲームとしては歴代最多となる、3万8402人もの観客が集まった。
試合当日は、本拠地の町田から新宿までを2時間かけて走る小田急ロマンスカーの特別列車「「Victory Super Express・FC町田ゼルビア応援"剛"」が運行。今年の秋に17年間の役目を終える小田急ロマンスカーVSE(50000形)に乗車できるとあって町田のファン・サポーターのみならず鉄道ファンからも注目を集め、売り出された285席はわずか39分で完売、アクセス集中で一時サーバーが落ちるほどの争奪戦となっていた。
車内では、プレゼント抽選会やマスコットによるグリーティングのほか、同乗した三鬼海と樋口堅が車内を回るなどして交流を楽しみ、乗客が選手コールや応援歌を歌い出すほどの盛り上がりを見せた。
鶴川駅に住んでいたという三鬼は「急行も止まらない鶴川に、ロマンスカーが止まるなんて!」と大喜び。樋口は「こうやって列車が走ることで、またゼルビアの名前が広がることにも繋がる。本当にありがたいです」と感謝の気持ちを口にした。
また、途中駅や沿線上では貴重な列車の運行を写真におさめようとカメラを構える鉄道ファンや列車に手を振る住民らの姿も見られ、この特別列車の注目度の高さがうかがえた。
なお、歓声やブーイングが入り混じるなか幕を開けた「東京クラシック」は、開始2分の藤尾翔太の先制ゴールと、38分の安井拓也の追加点で町田が2点をリードしたものの、試合終盤の連続失点で、追いつかれ2-2の引き分けとなった。
(ABEMA/ゼルつく)