<大相撲七月場所>◇四日目◇12日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
三段目七十九枚目・備巌山(山響)と三段目八十枚目・若双葉(西岩)の一番で、備巌山が強烈な張り手で相手を吹き飛ばす一幕があった。この光景に館内騒然となり、客席からは「きゃっ!」と悲鳴も飛び交った。
体重109.5キロの若双葉に対し、備巌山は体重183.5キロと倍近くの巨体の持ち主。立ち合い若双葉がもろ手で突いていくと、突き押しで果敢な攻めを展開。だが大きな備巌山は動じず、落ち着いていなすと頭をつけて組み合った状態に。
その後、若双葉が引いたところを備巌山が追いかけ、土俵中央で備巌山は強烈な右の張り手を浴びせた。「パチン」と鋭い音が響くとともに、若双葉は吹き飛んで土俵際まで転がっていった。備巌山の一発に館内はざわめき、客席からは「きゃっ!」と悲鳴のような声も飛んできた。
突き落としで勝った備巌山は1勝目。敗れた若双葉は2敗目を喫した。張り手の強さを物語るように、倒れた若双葉はゆっくり起き上がるとふらつきながら歩き、一礼して土俵を下りていった。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)