将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖、20)に佐々木大地七段(28)が挑戦する伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負は7月13日、兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で第2局を行い、藤井王位が44手目を封じ手指し掛けとした。あす7月14日午前9時頃に封じ手が開封され、対局が再開される。
【中継】藤井王位VS佐々木七段 注目の第2局1日目解説(生中継中)
4連覇を目指す藤井王位に、タイトル奪取を狙う佐々木七段が挑戦する今期のシリーズ。藤井王位の先勝から中4日で迎えた第2局は、佐々木七段の先手で相掛かりが志向された。方針を決める序盤の勝負所では、佐々木七段が昼食休憩を挟み約2時間の長考で銀を進軍させる踏み込みを決断。藤井王位も1時間6分の長考返しで桂馬を跳ね、強く応じた。さらに先手陣に角を打ち込み攻めを呼び込むと、歩の進行でも先手玉を圧迫。ABEMAの中継に出演した真田圭一八段(50)は、「中盤の難所。お互い油断ならないが、先手に苦労が多い局面」とコメントしていた。
午後6時、立会人の福崎文吾九段(63)が封じ手の定刻を迎えたことを告げると、手番の藤井王位は8分後に封じる意思を示して指し掛けとした。封じ手の消費時間は59分だった。
封じ手時点では藤井王位がペースを握っていると見られており、ABEMAの「SHOGI AI」も藤井王位寄りの数字を示している。あす2日目には濃密な戦いとなることが見込まれており、さらに大きな注目を集めることになりそうだ。
第2局2日目は、14日午前9時頃に再開が予定されている。持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲佐々木大地七段 4時間10分(消費3時間50分)
△藤井聡太王位 4時間5分(消費3時間55分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)