<大相撲七月場所>◇五日目◇13日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
序二段二十一枚目・満津田(芝田山)が序二段十六枚目・照寶(尾上)をはたき込んで3勝目を挙げた一番で、勝ち名乗りを受けようとした満津田が自らのさがりが無くなっていることに気づき「あれ、さがりが無い」といった戸惑いの仕草を見せた。実際には、はたき込まれ、大きな声とともに前のめりに倒れた照寶の手がさがりにかかっており、照寶と一緒にさがりもダイブ。目の前に落ちたさがりを拾い上げた照寶が手渡すと、満津田が申し訳なさそうに小走りで受け取るといった勝負後の微笑ましいやりとりが繰り広げられた。
立ち合い頭をつけて当たった照寶に対して、肩口を諸手で突いて、勢いを殺した満津田。右手で照寶の後頭部を押さえるようにして時計回りに土俵を回ると、最後は土俵中央で豪快なはたき込みを決めた。完全にコントロールを失った照寶は大きな声を上げながら、飛び込むようにうつ伏せに倒れて今場所初黒星を喫した。
一方、負けなしの3連勝を飾った満津田は勝ち名乗りを受けるべく所定の位置に戻ったが、自らのまわしにさがりが無いことに気づくと「あれ、さがりが無い」といった戸惑いの仕草を見せた。
姿をなくしたさがりは、照寶がはたき込まれる際に手を引っ掛けてしまい照寶とともに土俵際まで飛んでいた。立ち上がる際に照寶が拾い上げ、グイッと満津田に向かって差し出すと、右手を上げて申し訳なさそうに小走りで駆け寄った満津田。無事にさがりを受け取ると、行司から勝ち名乗り受けた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗






