「今すぐでもやってやる、掛かってこい!」試合後の挑発で火がついた120キロ超え大男同士の大乱闘シーン。自らの危険を顧みずに肉と肉の壁にサンドイッチされつつ名物リングアナが止めに入ると、「やめろやめろ!危ない!」と放送席は困惑。ファンからは「いい仕事した」など称賛の声が寄せられた。
7月15日タイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Fight Night 12」。アミル・アリアックバリ(イラン)とダスティン・ジョインソン(カナダ)のヘビー級対決は、わずか1分48秒でアリアックバリの勝利。試合後にはアリアックバリと現ヘビー級・アナトリー・マリキンがあわや殴り合いの大乱闘を繰り広げ、仲裁に入ったリングアナが“肉プレス”される衝撃シーンに同情の声が上がった。
RIZINでも活躍したアリアックバリ。ONEデビュー直後こそ適応が遅れたが、徐々に持ち前のレスリングの強さで2連勝。今回は長身のカナダ人ストライカーのジョインソンを迎えた。
試合は質感の差を感じる圧勝劇。左右のフックを飛ばしながら得意の組みに持ち込んだアリアックバリは、あっという間にジョインソンをリング中央に引きずり倒す。すかさず肩固めで相手の身動きを奪うとパウンド連打、もがくジョインソンだが上から硬い拳を打ち付けられて息も絶え絶え。
アリアックバリのグレコローマン仕込みの押さえつける圧力についてこの日のABEMAゲスト解説・竹浦正起も「まるで漬物石に乗っかられたように動けない。これで終わるんじゃないか」と語った矢先、一度抵抗して無理と判断したジョインソンが”もう殴られたくない”とあっさりタップ。わずか1分48秒で試合は終わった。
ほとんど汗もかかずに完勝したアリアックバリは試合後のマイクも饒舌。「マリキン聞いているか、勝負するぞ!来いよ」と2戦目で敗れた現ライト級とヘビー級のMMA二冠王者・マリキンを名指しで指名。次の瞬間、そのマリキン本人が秒でリングインすると睨みつけてメンチを切るなど一触即発。その場で120キロ超えの大男が取っ組み合いを開始した。
災難だったのは両者の仲裁に入ったONEのインタビュアー兼リングアナのドミニク・ラウ氏。BreakingDownのオーディションのような修羅場で、大男2人にサンドイッチされる”肉プレス“地獄に放送席も「やめろやめろ!危ない!」と困惑。ファンからは「盛り上げるねw」「プロレスかよ」など様々な反応が寄せられた一方、殴り合いを止めるも、恐怖に顔が引きつって苦笑いを浮かべるリングアナに「いい仕事をした」といった称賛の声も上がった。
すると、この日のゲスト新井舞良は「挟まれて楽しそうだった」と斜め上のリアクション。実況の西達彦アナウンサーは「観てる方は面白いけど、あれ命がけですよ」と即ツッコミを入れていた。