なかなか止めないレフェリーに「もういいだろ…」悲痛な声 「まだ見るのか」批判も 若松佑弥、計量失敗を乗り越え圧巻の復活勝利
【映像】「まだ?」なかなか止めないレフェリーに悲痛な声
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 30発超のヒジ、5発もの顔面へのヒザ、さらに降り注ぐ追い打ちのパンチに戦意喪失。怒涛の攻撃で“半失神”状態でも”なかなか“止めないレフェリーの判断に対して放送席から「もういいだろ…」と悲痛な声が、「止めない、まだ見るのか…」「止めるの遅すぎる」「止めないのね」などファンからも疑問の声が上がった。

【映像】実際のフィニッシュシーンの様子

 7月15日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Fight Night 12」。若松佑弥とシェ・ウェイ(中国)の対戦は1ラウンド、若松がサイドポジションからヒジの連打と顔面へのヒザ、トップポジションからパウンドを加えて圧倒的なTKO勝利を収めた。

なかなか止めないレフェリーに「もういいだろ…」悲痛な声 「まだ見るのか」批判も 若松佑弥、計量失敗を乗り越え圧巻の復活勝利
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(亡くなられたトレーナーへ哀悼の意をささげ、自らの計量失敗を詫びた若松)

 一時はONEのチャンピオン目前まで来た若松だが、2022年当時の王者、アドリアーノ・モラエスに1本負け。昨年11月の再起戦では計量失敗で臨んだウ・ソンフン戦で、1ラウンドTKO負けと2連敗中。後がない状況で眠っていた才能、さらに”リトル・ピラニア“と称される攻撃力を一気に解き放った。

 この試合も2試合連続での計量失敗と波乱の幕開けだった。0.5ポンドのオーバーは再計量でクリアするも、ONEが独自で設けているハイドレーションテスト(尿比重値検査)をクリアできず。キャッチウエイトが成立したものの、忸怩たる思いでランキング5位のシェとの対戦を迎えた若松。何かを吹っ切るかのように試合開始から打ち合うと、シェの右がかすめるヒヤリとするシーンがあったものの、すぐに立て直しテイクダウンに成功。

 その後も組みの攻防が続くが、シェの右ヒザに合わせ若松が再びテイクダウンを奪うとサイドポジションに持ち込み上から顔面へヒジの連打。顔をしかめるシェの顔面に何度もヒジを叩き込むと、ヒジとヒザを打ち込む激しい攻撃。一方的に顔面への容赦ない攻撃を浴びるシェはサンドバッグ状態の無抵抗で半失神の状態だ。

 それでも一度は立ち上がろうと抵抗を見せたシェだが、若松がトップポジションを取ると無慈悲なパウンド投下。亀になり戦意喪失したシェをみて放送席からも「もういいだろ…」と悲痛な声が上がったところで、ようやくレフェリーが割って入った。

 テイクダウンからおよそ35発のヒジ、5発に顔面へのヒザ、さらに追い打ちのパンチ20発の怒涛の攻撃。一方的に殴られ敗れたシェは”亀の状態”のまま放心状態。サイドポジションでの連打の時点で気持ちが折れていたシェの状況にファンからは「止めるの遅すぎるだろ」「止めない、まだ見るのか…」「止めてあげて」と批判的な意見が寄せられた。

 一方、一気呵成に攻め続けた若松には「無呼吸で打ち続けた」「体重超過から気持ちを切り替えた」「こんなに強いのに体重超過が惜しまれる」と言った声も。

 試合直後、リングの四方に手を合わせ頭を下げた若松は、勝利者インタビューでも「体重オーバーをしてしまったことは申し訳ないと思っている」と謝罪を重ねつつ「それが自分を強くしてくれて、前回はこれで負けたので…今回は乗り越えたんで。プラス、本当に(相手を)殺してやるという気持ちでやりました」と振り返った。

 体重超過の後ろめたさよりも“勝利に拘った”若松。試合内容に手応えを感じたのか復活宣言とともに「次は誰でもいいです。DJ(デメトリアス・ジョンソン)でもいいんじゃないですか」と持ち前の強気な一面が戻ってきた。復活の雄たけびを上げた”リトル・ピラニア“の次戦は計量、試合内容ともに、コンプリートな熱狂を届けてほしい。

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