<大相撲七月場所>◇十一日目◇19日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
新入幕の前頭十七枚目・伯桜鵬(宮城野)が、元大関である前頭七枚目・高安(田子ノ浦)を送り出しで下して今場所勝ち越しとなる8勝目を挙げた。19歳“怪物”の躍進に、ファンも「強い!」「気合い入ってる」と盛り上がった。
昭和以降では史上最速タイの所要3場所で新入幕を果たした“令和の怪物”こと落合改め伯桜鵬。七月場所ではこれまで3敗しているものの、同じく所要3場所の“最速出世”を果たした前頭十六枚目・遠藤(追手風)や五月場所の十両優勝決定戦で敗れたライバルの前頭十三枚目・豪ノ山(武隈)を下すなど、巧さと力強さの光る相撲でファンを沸かせてきた。
十日目を終えて7勝を挙げ、勝ち越しまで残り1勝と迫っていた伯桜鵬。十一日目の対戦相手となったのは、大関経験がある実力者・高安だ。だが立ち合い正面から当たって左をのぞかせた伯桜鵬は、高安の圧力を問題にせず、いなしてからもろ差しになるとすぐに右下手を取り、そのまま一気に送り出して圧倒した。新入幕場所での勝ち越しを決めた伯桜鵬は8勝目。敗れた高安は6敗目を喫した。
大関経験者を圧倒した伯桜鵬の取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元小結の臥牙丸は「やっぱり元気が違いますね」と一言。続けて「高安関はいつもより圧力が不安定と言ってもいいぐらい、あまり当たっていない。どこか痛めているんじゃないかなと心配させるような感じ」としつつ、「(伯桜鵬は)いい相撲を取ったなと。自分の持っているものを全て出し切ったなという感じです」と称賛していた。
新入幕ながら勝ち越しを決めた19歳の伯桜鵬に、ファンも「強い!」「未来の横綱か」「気合い入ってる」「勝ち越しおめでとう!」と称賛や祝福のコメントを続々と寄せていた。
なお、伯桜鵬は十二日目に小結・阿炎(錣山)との対戦が組まれている。十一日目の全取組を終えて、幕内の優勝争いは前頭筆頭・錦木(伊勢ノ海)が1敗を死守して単独トップ。2敗で関脇・豊昇龍(立浪)と前頭九枚目・北勝富士(八角)が、3敗で伯桜鵬のほか関脇・若元春(荒汐)、関脇・大栄翔(追手風)、前頭十六枚目・遠藤(追手風)が追いかける展開となった。
師匠である元横綱・白鵬の宮城野親方が新入幕場所で敢闘賞を受賞した際と同じ12勝を目標として掲げている伯桜鵬。優勝争いにも絡んできた19 歳の“怪物”は、果たしてどこまで星を伸ばすのか。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
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