【オールスター】セ・リーグ-パ・リーグ(7月20日/マツダスタジアム)
「マイナビオールスターゲーム2023」第2戦で、開幕戦で1軍初先発し、今季は既に8勝をマークしている“怪童”ことオリックス・山下舜平大投手が先発。その圧巻の投球で多くのファンを喜ばせた。
パ・リーグが山下、セ・リーグが今季6勝の広島・九里亜蓮投手となったこの試合。今季「1軍初先発が開幕戦」、「デビューイヤーにして初球宴」と初物づくしの山下の投球に注目が集まったが、そうした中で山下は、まず先頭の1番、DeNA・関根大気外野手に対し、151キロのストレート2球で外野フライに打ち取ると、続く2番、DeNA・佐野恵太外野手に対しても、4球すべてストレートで一塁ゴロに。そして3番、広島・秋山翔吾外野手に対しても、3球続けてストレート勝負。最後はレフトフライに打ち取り、対戦したセ・リーグの3打者に対して“全球ストレート勝負”という、なんとも山下らしいの“強心臓投球”を披露することとなった。2回にはカーブも織り交ぜたが、きっちり無失点に抑えた。
こうした山下の投球に、かねてより、「3年後のWBC、ひょっとしたら主戦で投げている可能性も十分考えられる」と山下を評価していた野球解説者・里崎智也氏は、試合開始前から「全部三振取ってMVPやね」と期待を寄せていた。残念ながら三振とはならなかったものの、最大の武器ともいえるストレートの威力を改めて披露した形に。さらにネット上の野球ファンからは「シュンペイターの投球ホントに気持ちいいわ」「大谷翔平っぽいオーラあるよ」「やっぱストレートだけでイケるというのは充分にすごいよ」「もう侍戦士確定じゃん」「新人王もほぼ確やな」といった様々な声が寄せられることとなった。
山下といえば、今季「プロ初先発が開幕戦」というなんとも珍しい形でデビューすると、もともと投げていたというストレート・カーブに加え、野茂英雄氏から伝授されたというフォークの3球種と、少ない球種ながらも、立て続けに圧巻のピッチングを披露。各チームの打線を翻弄し、前半戦だけで8勝を挙げる活躍を見せているが、今回の球宴での経験を元に、今後、山下がどのようなピッチングを見せることとなるのか、後半戦も注目したいところだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)