<大相撲七月場所>◇十二日目◇20日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
現役最重量の三段目十一枚目・出羽ノ城(出羽海)が、100キロ以上軽い三段目八枚目・千鵬(宮城野)を寄り倒しで下して3勝目の勝ち星を挙げた。大きな体で寄り倒す光景に客席からは悲鳴も飛び、ファンは「うわぁ」「常人なら複雑骨折しそう」とざわめいた。
体重252キロの現役最重量力士として知られる出羽ノ城。十二日目に対戦した千鵬は体重139キロで、実に113キロ差の対決となった。
立ち合い素早く手を出して攻めた千鵬が回り込んでもろ差しになると、出羽ノ城は抱え込むように両腕を極めて応戦。千鵬はまわしを掴み、蹴返しも織り交ぜて果敢に攻めていく。一時は土俵際まで千鵬が寄ったものの攻めきれず、その後、押し返した出羽ノ城が一気に前に出て寄り倒しを決めた。出羽ノ城は3勝目。千鵬は4敗目を喫した。
勝負が決した際、「バタン」と大きな音を立てながら252キロの巨体が覆い被さると、客席からは「キャッ」と悲鳴が飛び交った。出羽ノ城は倒れた千鵬のもとに駆け寄り、気遣う素振りも見せていた。迫力溢れる光景に、館内はしばらくざわめきが収まらないままだった。
現役最重量252キロの出羽ノ城が寄り倒す場面に、ABEMAの視聴者も「うわぁ」「重い」「腹倒し」「常人なら複雑骨折してそう」「のしかかり」など騒然となっていた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)