4年ぶり日本代表の渡辺一平、6位入賞に“感謝” 地元の応援に「いろんな感情が交わりつつレースできた」と声震わせる “元世界記録ホルダー”が世界水泳で再び輝き
【映像】渡辺、渾身の泳ぎで熾烈なメダル争い!

  「世界水泳福岡2023」15日目が7月28日に行われ、競泳・男子200メートル平泳ぎ決勝で、渡辺一平が6位入賞。2019年大会銅メダリストで元世界記録ホルダーの渡辺にとって、自身2大会ぶりのメダルには惜しくも届かなかった。

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 昨日27日に行われた予選を全体8位、2分10秒11のタイムで通過し、続く準決勝も全体8位の2分9秒50で決勝進出。現日本記録保持者の佐藤翔馬が全体14位で準決勝敗退となるなか日本勢で唯一、決勝に駒を進めていた。迎えた決勝で渡辺は6位で惜しくもメダルを逃した。

 レース前、第8レーンで泳ぐ地元・九州出身の渡辺が最初に登場すると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。決勝は序盤からハイペースの展開に。最初の50メートル地点でトップのタン・カイヨウ(中国)は、世界記録より0秒90速い29秒43でターン。渡辺は0秒47遅れの5位で折り返した。しかし、続く100メートル地点で渡辺が上げてくる。トップから0秒56遅れの2位でターンし、メダル獲得を射程に入れた位置で後半に突入。150メートル地点は5位とやや後退したが、ラスト50メートル勝負で3位争いに食い込み、メダルに望みを繋ぐ。最後はゴール間際でやや失速し、2分8秒78で6位入賞。優勝したタン・カイヨウが2分5秒48で世界新記録を樹立したレースで、積極的に攻めた結果だった。

 レース後、渡辺は「平泳ぎの難しさを痛感しています。でも、今日できることは精一杯やれたかなと思います」と振り返った。続けて「家族・友人をはじめ、いろんな人に応援していただいて…昼間から泣いてしまうくらいいろんな感情が交わりつつレースをすることができて、まだまだ僕自身、頑張らなきゃいけないなと思いました」と声を震わせながら語った。

 渡辺は世界水泳の200メートル平泳ぎで2017年、2019年大会と2大会連続で銅メダルを獲得。しかし、その後は2021年の東京五輪で国内選考会落選となるなど苦しい時期を過ごした。4年ぶりに日本代表に返り咲いた今大会、メダル奪取はならなかったが世界の舞台で再び輝いた。

ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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