【スカパー!ブンデスリーガジャパンツアー2023】川崎フロンターレ0-1バイエルン(日本時間7月29日/国立競技場)
弱冠二十歳のドイツ代表テクニシャンが圧巻のパフォーマンスを披露した。バイエルンが自陣に押し込まれた場面でパスを受けたジャマル・ムシアラは、プレスに来る川崎Fの山根視来を軽くいなして単独突破。そのプレーにはファンも「異次元や」と感嘆した。
【映像】川崎Fを“鳥カゴ”で翻弄し、ムシアラが単独突破!
0-0で迎えた29分、川崎Fの瀬川雄介が右サイドの高い位置で何度もチェイシングし、相手ゴール方向へ通し込んでいく気迫のプレスを見せた。
しかしバイエルンは、アルフォンソ・デイヴィス、コンラート・ライマー、キム・ミンジェの3人で対応。瀬川の猛追を嘲笑うようなトライアングルでパスを回すと、左サイドのムシアラへと展開する。その際、川崎のサイドバック・山根が猛スピードで詰め寄ってボール奪取を試みたものの、昨年のワールドカップでドイツ代表としても頭角を表した20歳のMFは巧みなキープから相手と入れ替わるように狭いサイドを突破。そこから一気に加速し、ハーフウェーラインを越える前に前線へとスルーパスを繰り出したのだった。
マティス・テルに送り届けようとしたボールは川崎FのGKチョン・ソンリョンの飛び出しに阻まれたものの、ムシアラが卓越した技術を発揮した場面であり、解説を務めた槙野智章氏は「1枚はがしたのがすごかった」と話し、同じく解説の鄭大世氏も「追い込まれた状態であれができる選手はなかなかいない」と興奮気味に語った。
このプレーを目撃したファンも「ムシアラやべー」「こいうのみたかった」「ムシアラ異次元やな」と感嘆のコメント。会場の新国立競技場も大いに湧き立っていた。
ブンデスリーガを11連覇中の絶対的王者が見せたペナルティエリア付近での余裕のある“鳥カゴ”と、ムシアラの圧倒的なテクニック。プレシーズンながらバイエルンはその強さを示してこの試合を1-0で勝ち切るなど、日本のファンを魅了した。
(ABEMA/スカパー!ブンデスリーガジャパンツアー2023)