日本能率協会マネジメントセンターが管理職に関する調査結果を発表した。
管理職の56.4%が仕事をポジティブに捉えている一方で「管理職の仕事は面白くなく、なおかつ続けたくもない」という人が18.9%いたという。ネガティブに捉えている人の理由で最も多かったのが「自分は管理職に向いていないから」と考えていることがわかった。
【映像】管理職のネガティブな印象3位「負担に対して報酬が釣り合ってない」
また、一般社員の調査では「管理職になりたくない」と回答した部下は77.3%となっていた。
この調査結果を受けて、『ABEMAヒルズ』コメンテーターを務める、慶應義塾大学特任准教授の若新雄純氏はこう分析する。
「ほとんどの大企業は、出世=管理職だからネガティブにならなくてもいいのではと思うが、本当は管理職を担いたいわけではないけども出世はしたいし、同期との競争に1人だけ置いていかれたくはないから渋々やっているという理由もあるのかもしれない」
そんな管理職をネガティブに捉えている人の中には「プレイヤーとしての仕事の方が面白い」という人が71.3%占めているが、これについてはどうか。
「それぞれ役割には向き不向きがあるので、現場で頑張った人は『管理職にならないと出世しない』ではなくて、プレイヤーはプレイヤーでのスペシャリストという枠を作って、管理職と同じように昇給する仕組みを作らないと報われない。社会の組織の構造を変えるしかない」
管理職になりたくないという声がある一方で、プレイヤーとして成果出せなかったけど管理職には向いているという人もいるはず。前向きにしていくにはどう変えていくべきか。
「現場の仕事が得意でなくても周りから信頼されてたり、調整することが得意な人は、初めから管理職候補として置くのがいいと思う。そういう人が管理をしてくれることでプレイヤーが輝くとか、スタープレイヤーが生まれやすいといった組織に変えていくしかない」
(『ABEMAヒルズ』より)
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