「どういうこと?」会場騒然の珍事! レフェリーがタップに気づかず“10秒間で2度タップ”の悲劇 「ヒールでタップしたと思ったけど…」勝者も困惑の事態
【映像】会場騒然「10秒間で2度タップ」の悲劇
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 足関節を極められ、たまらずに相手のお尻をパチンと叩いてタップ。かと思いきや、レフェリーがタップの意図を理解できず謎に試合続行の珍事が発生。選手同士が驚いたように顔を見合わせるも、試合は続行され、直後にバックチョークを極められ今度こそ正真正銘のタップ。およそ10秒間でダブルタップのレアな一幕に会場が騒然となり、「どういうこと?」「違うんだ!」「何いまの!」と放送席も困惑しきりだった。

【映像】会場騒然「10秒間で2度タップ」の悲劇

 8月5日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Fight Night 13」。タイ・ルオトロ(アメリカ)とダギ・アサラナリエフ(トルコ)のグラップリングマッチは、前代未聞の“微妙すぎて”伝わらないタップが、およそ10秒間の間に2度もタップを奪われるという悲劇を生む結果となった。

 “柔術の至宝”ルオトロ兄弟の兄・タイと、ONE MMAトップ戦線の強豪ダギが急遽決定したグラップリングマッチ。このルールでルオトロとの対戦を回避する選手が多い中、緊急のオファーにダギが漢気で応える形で実現した試合は、当然ながらグラップリング巧者のルオトロの独壇場となった。

「どういうこと?」会場騒然の珍事! レフェリーがタップに気づかず“10秒間で2度タップ”の悲劇 「ヒールでタップしたと思ったけど…」勝者も困惑の事態
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 唯一対抗できそうな組みで活路を見出したいダギだが、相手の潜り込みから足関節のワナにかかり防戦一方。その後もルオトロの流れるような横三角、もがいて体勢を変えるもヒール固めを極められるなど、ルオトロの理詰めの無限アリ地獄にハマっていく。

 そして、まさかの珍事が発生。ルオトロに下から足を完全に極められたダギは、試合を諦めたのか相手のお尻をポンと叩きタップの意思表示。ルオトロは「終わった…」と攻撃を緩めて体を起こすが、レフェリーは戦況を見つめたままで、両選手「えっ?」と困惑気味に顔を見合わせる中、試合は続行され、会場からは笑いと何ともいえないざわめきが起こった。

「お前タップしたよね?(ルオトロ)」とのアイコンタクトに、ダギは「いいや」と微妙なジェスチャー。「じゃあ、しょうがない」とばかりにルオトロが試合を再開し、バックチョークで締め上げると、今度こそダギがタップを認め試合終了。

 約10秒間の間に2度タップする珍しい光景に、視聴者も「え?え?」「蚊がいたらしい」「1試合で2本取った」「グダグダすぎだろう」と失笑モード。この日のABEMAゲスト解説でグラップリングの第一人者・竹浦正起は「攻防で稀にタップっぽくなることはあるけど、あれはタップですね…」と苦笑いした。

 一方、勝ったルオトロは「ヒールでタップしたと思ったんだけど、試合が続いたから“まあいいや、バックチョークにいっちゃえ”と絞めました」と笑顔で余裕のコメント。それでも「対戦相手がみんなバックレてしまう中、戦ってくれたダギには感謝している」と対戦相手へのリスペクトを忘れなかった。

【映像】会場騒然「10秒間で2度タップ」の悲劇
【映像】会場騒然「10秒間で2度タップ」の悲劇
「瞬殺すぎる」本当に一撃の“10秒KO”に衝撃走る 「殴ったところで飛んでますね…」解説も驚き
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