ムエタイ戦士が強烈な左ミドルで相手選手の右腕を破壊。屈強なファイターが「もう戦えない」と試合を放棄する衝撃TKOに実況アナは「腕が逝ってしまった」と愕然。「腕折れただろう…」「完全に破壊された」とファンも絶句するほどの衝撃TKO劇が反響を呼んでいる。
8月5日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Fight Night 13」。タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)とダビッド・キリア (ジョージア)の一戦は、タワンチャイの左ミドルキックを右腕で受け続けたキリアが3ラウンド開始直後、自らレフェリーに負傷を申告してよもやのTKO決着。試合後キリアの腕が粉砕骨折していることが明らかになりネット上では「ムエタイ恐るべし」と衝撃の破壊力に驚きの声があがっている。
ONEでは1勝3敗と強豪相手に苦戦してきたキリア。5戦目の相手は現フェザー級 ムエタイ世界王者であるタワンチャイ。さらに厳しいマッチメイクに臨んだ一戦は、衝撃の結末を迎えた。
1ラウンドこそアグレッシブに前に出たキリアだが、下がりながらタワンチャイが得意の左ミドルでキリアの右腕を何度も蹴りあげる。タイ人ファイター特有、序盤は手数も少なく単打、しかしその一発は確実に重い。
2ラウンド、キリアのプレッシャーを前蹴りでさばくタワンチャイは、再び強烈な左ミドル。”バシッ”と鈍い音とともにキリアが大きくのけ反るが、すぐに立て直し前へ。そこに追い打ちの左ミドル、その衝撃は全てガードしている右腕にのしかかっていく。
この日のABEMAゲスト解説・志朗は「タワンチャイのミドルの音は他の選手と違います」とコメント。このラウンドだけでもすでに9発のミドルを被弾、ダメージの蓄積もありすでにキリアの右手は真っ赤に腫れ上がり、右パンチに力はない。
すると最終3ラウンド、開始からタワンチャイの2連続の左ミドルがキリアの右腕を襲う。もはや右腕は使い物にならないか、キリアは左腕だけで反撃。このラウンド3発目の蹴りが右腕を捉えると、キリアは腕をかばいながら“もうダメだ”とレフェリーに訴え、試合が止まった。
腕は腫れ上がりぶらりと脱力した状態。気力で自陣のコーナーまで行ったものの、痛みに耐えきれず腕を抑えて悶絶。実況の西達彦アナウンサーが「腕が逝ってしまいました!」と声を上げ、愕然とすると志朗も「腕を破壊するミドルは本当に凄い」と驚きを隠せない。
3ラウンド通じてタワンチャイの渾身の左ミドルを受けたキリアの右腕は悲鳴をあげ、すぐに添え木で固定され応急処置された。よもやの結末に視聴者から「腕折れただろう」「こんな形でのKO初めてみた」「もう我慢の限界だ…」と絶句するコメントが並んだ。
試合後、SNS上にはキリアのレントゲン写真が掲載され、蹴られた上腕が粉砕骨折していることが明らかに。ファンからは「なんてことだ…狂気の沙汰だ」「ムエタイ恐るべし」の声と同時に蹴りを受け続けたキリアに対して「いち早く回復することを願ってる」「よく何発も耐えた」といった励ましの声が相次いで寄せられた。