11日、エディオンアリーナ大阪第1競技場で行われた「3150FIGHT vol.6 ~世界を殴りにいこうか!~」のメインカード、56㎏契約8回戦、中川麦茶(一力ジム)と亀田京之介(ハラダジム)の試合は8ラウンドの末にスプリットでドロー(77-75で中川、77-75で亀田、76-76)となった。その試合前、亀田3兄弟の三男で元世界2階級王者の和毅がVTRで10月に行われる「3150FIGHT」に出場する可能性を明かし、将来的に4階級制覇を成し遂げた井上尚弥との対戦可能性についても「タイミングが合えば」「日本中が絶対に盛り上がる」と前向きに意欲を示した。さらに一部で囁かれている亀田3兄弟間の確執についても言及した。
前日計量が行われた10日、メキシコに向かうため成田空港に姿を現した和毅が取材に応じ「兄貴(興毅)から10月に興行があるということで、調整してタイミング合えば、出ようかなと思っている」と明かした。
一部で囁かれている亀田3兄弟間での確執について話を向ける「“兄弟”というのは一生変わらないで、仕事という面で、やっぱりどっちも、ああしたいという意欲は出てくる。とくに選手なので色々したいことが出てくる。食い違うところはあったのかもしれない」と冷静に振り返ると「兄弟は兄弟。喧嘩しているわけでもない。ただ、ボクシングで自分の道を選んだだけの話。15歳の時からメキシコに行って、(現地の)言葉も喋れるようになったり、自分で交渉してきたり、自分の事なんで自分で動いた方が早い。残り最後、自分の中でも最終章に入ったので、兄貴(興毅)から連絡があって『最後はボクシングだけに集中して欲しい。周りのことは全て協力するから』と言ってくれて、今回、一緒にやることを決めた」などと参戦決断に至る経緯を語った。
またスーパー・バンタム級からの階級転向については「スーパー・バンタム級で挑戦者決定戦も獲って、いま世界ランキング1位。ただ挑戦権を持って約2年以上経っている。このままずっとこの階級におっても、チャンスがあるかと言われれば難しい。チームとも話し合って、1階級上げてフェザー級で挑戦して、亀田家の力、チームの力を合わせて3階級制覇に向けて頑張っていきたい」と決意を述べた。
4階級制覇を成し遂げた井上尚弥との対戦実現の可能性については「自分だってボクサーであり、強い選手と戦いたい気持ちは1番ある」としつつも「自分がすることはまず、フェザー級で次の試合に勝って、世界ランクに入って、来年中に世界チャンピオンになる。そこで井上チャンピオンも階級を上げてきてタイミングが合えば、そういう試合ができたら日本中が絶対に盛り上がると思うので。日本人対決をやって行けば、小さい子どもたちも『ボクシングしたいな』『こういう選手になりたいな』となってくる。そういうカードをどんどん実現していけたら」と前向きに語った。
最後に現在32歳の亀田和毅は「悔いのないように1試合1試合全力で戦って、お客さんに喜んでもらえるような試合をして、最終的には世界チャンピオンに返り咲きたい」と述べた。