先月、サイボウズが行った調査によって「直属の上司が年下である割合が20%以上」という結果と共に“双方のやりづらさ”も浮き彫りとなった。
【映像】年下上司への事件簿「一升瓶で刺す」「足を包丁で刺す」
『ABEMA Prime」では、「父親の急逝により若くして1600人の代表になった」という株式会社ヤマシタの山下和洋社長に話を聞いた。
━━周囲のほぼ全員が年上という状況に“やりづらさ”はなかったか?
私はあまり苦労しなかった。当時は何も知らなかったので、現場の人たちからヒアリングし、本を読み、戦略を作っていった。社内の人たちは私の苦労を分かってくれていたので、多少間違ったことを言っても寛容に受け入れてくれた。「社長は頑張っているから支えてやろう、担ごう」と長年働いてくれたベテランの方々が言ってくれたので、変革を起こし、売上も伸ばせた。
━━年上に対して指示や指導を行う際、意識していたことはあるか。
私には「polite but firm」というポリシーがある。「礼儀正しく、ただし毅然接する」ことを心がけ、人事制度にも反映して評価を行う。これを10年続けたことで、社内全体において年齢がほとんど関係なくなった。
━━父親の急逝からこれまで、困難に直面したことはなかったか?
実際には昇降格があって1年半ぐらいで経営幹部が8割ほど変わっている。退職勧奨はしていないが変革に戸惑い、「今の会社には貢献できない」と辞めていった方も少なからずいる。うちは年功序列の組織ではないため、軋轢を減らすために「全員さん付け」をルールにした。私も「社長」ではなく「和洋さん」と呼ばれる。役職者の昇降格があっても極力戸惑いを生まない文化にするべきだ。
(『ABEMA Prime』より)
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