2024年の発売が予定されている、アップルの空間コンピューター「Apple Vision Pro」。日本円で50万円以上と予想されるこの新製品の魅力を、ITジャーナリストの三上洋氏が熱弁した。
【映像】視界に仮想のモニターが浮かび上がる「Apple Vision Pro」の見え方
「VR(仮想現実)の世界に入れるのではなくて、現実世界の上に映像やパソコン画面が出てくる。つまり現実の世界と、バーチャルの世界が、一緒になって見えてくるというもの」(三上氏)
ゴーグルをかけると、日常生活の中に、架空のディスプレーが表示される。たとえば、机の向こう側に、いきなり「恐竜の世界」を作り出すこともできる。「現実とリアルを融合できる」ことが、Apple Vision Proの長所だという。
三上氏は、この新製品は「エロに強い」と指摘する。昨今のアダルトビデオ市場ではVR対応作品が人気だが、「全部『主観もの』というやつなんです。こちらが男性として見ていると、女性と1対1というパターン。今までのアダルトビデオは、男優さん、女優さんがいたが、それがない」とVRAV業界を解説する。しかし、Apple Vision Proの登場により、「自分の家の部屋に誰かがいる」ようになるという。
加えて三上氏は、老眼対策への応用も夢見る。ディスプレーをどれだけ大きくしても、何枚に増やしても良いため、「ものすごくでっかくすれば、老眼を気にせず仕事ができる」。こうした「エロと老眼対策」の合わせ技で、「2~3年後には、かなりユーザーが増える」との予測を示した。
タレントのくりえみは、先行する他社製品も試したことがあると言うが、「若干のゆがみがあったり、酔ってしまったり、文字が歪んでみえたりというのが結構あった」といった品質面や、価格面で難があったとして、Apple Vision Proが「どれくらいのクオリティーで販売まで至るのか」と期待を投げかける。
VR機器を使う上でネックとなるのは、ゴーグルだ。三上氏は「私も酔うし、周りと隔絶するのが嫌だ。でも、これは周りが見えている」と、従来製品と比較しながら、Apple Vision Proの利点を紹介する。
ジャーナリストの青山和弘氏は、仕事で必要性があれば「買わざるを得なくなる」という一方で、「子どもへの影響」を懸念する。
「子どもがやりたがる。あまりに凝ったり、そこの世界に耽溺するようになると、なかなか家には置けないなと」「僕のiPhoneの暗証番号をいつの間にか分かっていて、あっという間に操作している。ゲームもやり始めちゃう。だから怖いんですよね、子どもは覚えるのが早いから」(青山氏)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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