「在宅勤務」「エネルギー高騰」などが、ある業界に暗い影を落としている。
コロナ禍で生まれた新しい生活様式、そしてウクライナ侵攻を受けたエネルギー価格の高騰の影響で、クリーニング店の倒産が過去最高ペースとなっているという。
クリーニング業界の関係者は「ワイシャツとかスーツ類を着る人がかなり減っているという状況があります。一番(需要が)大きかったときとくらべて3割か2割ほどしか市場規模がない」と実態を語った。
また、街の人の声を聞くと「(クリーニングには)出さない。洗濯機で自分でやれば十分」という厳しい声が。物価高、在宅勤務、節約志向と、これまで経験したことのないさまざまな理由が、次々とクリーニング店に襲い掛かっている。
帝国データバンク藤井俊氏は「衣料品の機能が家で洗濯できるものに変わってきていたり、(衣料品の)価格が安くなってきたりしているのも大きい。この値段で買ったものをあえてクリーニングに出して使うより、使い切って買い替えたほうがいい」と解説した。
元『週刊SPA!』副編集長・田辺健二氏も「僕らは5000円以内の服を買いがち。それに(クリーニング店を利用して)『ナンチャラ加工』とかいろいろ入れると、1回で2000円とか普通にとられてしまう。それだったら洗濯機も進化しているから家で洗うし、コインランドリーもある。それで着潰すという人が多いのではないか」と、リアルな財布事情を分析した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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