8月22日(日本時間23日)にエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで行われたロサンゼルス・エンゼルス対シンシナティ・レッズと一戦で、エンゼルス・大谷翔平が放った自打球と、それにより垣間見せた“故障の兆候”について、元・MLBプレーヤーの川﨑宗則氏が言及した。
2-1、エンゼルス1点のリードで迎えたこの試合の3回裏、2死走者なしの場面で迎えた大谷の第2打席、カウント2-0からの3球目、大谷は、レッズ先発グレアム・アシュクラフトが投じた真ん中高めのカットボールを打ちに行くものの、打球は自らの足を直撃する自打球に。あまりの痛さゆえか、大谷はバッターボックスでしばし苦悶の表情を見せることとなったが、この日、ABEMAのMLB中継で解説していた川﨑氏は、その後、8月28日放送の『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)に出演した際に、改めてこの場面を振り返る形で、「翔平さんは、基本的にボールの内側を叩きたいんですね。ボールの内側を(バットで弾くように)叩けばですね、勝手にボールっていうのは、フライ上がって正面飛ぶんですけど、ボールの外側っていうのを(バットで巻き込むイメージで)叩くとですね、自分の足の方に行っちゃうんですね。」と、大谷が自分の狙いとは裏腹に、ボールの外側を叩いてしまっているために、自打球となっていたと指摘。
その上で川﨑氏は、「…ってことは、自分の思ったよりも、右手でリードしていければ、ボールの内側を叩きやすいですけども、右手が痛い、何かおかしい時って、左手がカバーするんで、左手で押そうとすると、翔平さん、どっちかっていうと左手の使い方上手じゃないんですね。だから左手で打とうとするとボールの内側を打てないんです。外側を打ってしまう。(だから、)自分の足の方向に(打球が)行ってしまう。だから、左手が強いですね。右手が利いていないんですよね。これも、ちょっと思ってるよりも内側を叩けてない、外側を叩いてしまうという。そういうのがあるんですよね。」と、翌日に発覚した右肘の靱帯損傷の兆候が、既にこの試合でも出ていたために、本来の打撃ができず、このような自打球となっていたのではないかという見方を示すこととなった。
(ABEMAスポーツタイム)