2日、都内で『RIZIN.44 & RIZIN LANDMARK6 追加対戦カード発表記者会見』が行われ、第一部にRIZIN 榊原信行CEOと元K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者で、現在はRIZINで活躍する木村“フィリップ”ミノルが登壇。今年6月に北海道で行われた『RIZIN.43』でロクク・ダリ(コンゴ)に1ラウンド68秒KOで勝利した木村について、試合後のドーピング検査で「陽性」反応を示したことを明らかにした。また、今回の検査結果を受け、木村ミノルに対しては下記4つの処分が下されることもあわせて発表された。
1.当該試合は無効試合とする
2.契約書に基づき、罰金処分とする
3.RIZINにおいては半年間の出場停止処分とする
4.復帰の際にはドーピング検査を実施し、陰性が証明された場合のみ出場が可能となる
会見の席で榊原CEOはRIZINのドーピングに対する取り組みについて、2015年の旗揚げ以来、ドーピングの専門チームを立ち上げたこと。このチームが大会中に採尿をし(タイトルマッチは全て実施。それ以外の試合についてはランダムに実施)、世界アンチドーピング機構(WADA:World Anti-Doping Agency)の検査機関の一つでもあるアメリカにある検査所に検体を送付し、ドーピングチェックに独自に取り組んできたことなどを説明。そのうえで、試合の公平性を保つためにも「検査結果の公表はしてこなかった」ことなども明かした。今後、タイトルマッチやグランプリは公表していく意向だという。
榊原CEOの話を受け、木村本人は「榊原社長から説明いただいた通り」と率直に認めたうえで「本当に申し訳なく思っています。改めてロクク・ダリ選手、関係者、何よりも僕を応援してくれているファンを裏切ってしまったことについて、深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。
そのうえで「正直に申し上げますと、K-1時代に禁止薬物を摂取したことはなく、K-1を離れ新しい戦いの場所を模索する中で、トレーニングを続けていたが、試合のない期間体のいい状態を保つために摂取しました。RIZINに上がることが決まり、RIZINではドーピング検査があることを知っており、摂取していなかった。ただ体内に残っていて検出された。僕自身反省しています。いつになるか分かりませんが、また出場できるならクリーンな体を作って、正々堂々格闘技と向き合って、戦いたい」などと語った。
また摂取していた時期について問われた木村は「K-1をやめた後から。ずっと身体づくりだけをしている時期があって、2年、3年と試合ができないかもしれないとなったときに、トレーニングのモチベーションや質を上げたりするために、K-1やめた月からは使用してみて、効果を体感してという感じだった」と述べた。