スコティッシュ・プレミアシップ開幕から約1カ月、前年王者セルティックが今季最初のレンジャーズとの“オールドファーム”に臨む。
盛り上がり方が世界屈指として知られるこの伝統的なダービーで、セルティックの絶対的エース古橋亨梧はどのような活躍をみせるのだろうか。
昨季の古橋は国内リーグで無双な状況だった。抜群の裏抜けや相手DFとの駆け引きの上手さでリーグ得点王となる23ゴールを記録。この活躍からリーグベストイレブン、選手間投票のMVP、記者投票のMVPにも輝くなど個人タイトルを総ナメした。
セルティックの昨季と今季の最も大きな違いは監督だ。アンジェ・ポステコグルーがトッテナムへと去り、代わりに16年夏から19年2月まで監督を務めたブレンダン・ロジャーズが再任を果たしている。
ロジャーズ監督は前任者と同じくポゼッションサッカーを主体としており、今季も支配率は昨季と全く同じ66%となっている。基本的なスタイルはポステコグルー時代を継承しつつ、プレッシングの部分はより細分化されている。整備されたハイプレスでボールを奪い、少ないパス数でカウンターを狙う”縦に速い攻撃”がロジャーズ監督のスタイルだ。
その中で古橋の序列は昨季と同じく絶対的だ。開幕戦のロス・カウンティ戦では自陣からのカウンターに素早く反応すると、相手のマークを外してファーサイドにポジションを取って味方のクロスをゴールに流し込んだ。
同じロス・カウンティとの一戦では、味方CBからの縦パスをダイレクトで背後に落としてマット・オライリーのゴールをアシストしている。アバディーンとの第2節でも相手のミスからゴールを奪った古橋は、開幕3試合で2ゴール1アシストとかなりコンディションは良い。
古橋は過去に出場したオールドファーム9試合で5ゴールを決めている。直近の試合こそ途中出場だったこともありノーゴールに終わったが、その前の2試合では2ゴールずつ記録するなどレンジャーズは相性が良い相手と言える。
ロジャーズ監督自身も対レンジャーズ戦を10勝2分1敗と好相性であり、難しいアウェイでの一戦だが、古橋のゴールとセルティックの勝利を期待して良いのではないだろうか。
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