【スコティッシュ・プレミアシップ】レンジャーズ0-1セルティック(日本時間9月3日/アイブロックス)
スコットランドが誇る歴史的なダービー、オールドファームで、日本人選手が決定的な仕事をした。
先発選手のスタミナが切れてくる試合終盤で、日本代表FW前田大然が、自陣の深い位置まで戻って守備。しかも削った相手はプレミアリーグでも活躍した実績のある中心選手で、戻りが少しでも遅ければ決定的な場面だった。
82分、レンジャーズでプレーするトッド・キャントウェルがセルティック側のボックス内でボールを触る決定的な場面が発生した。もしこのイングランド人MFがフリーでボールを受けていれば、失点に繋がりかねない場面だった。しかしながらこの窮地を救ったのは、本来はFWの、日本代表戦士だった。前線から猛ダッシュで戻ると、ギリギリでファールにはならない肘打ちをキャントウェルにお見舞いしつつ、相手の進撃を止めた。
このスーパー守備に対してABEMAで解説者を務める林陵平氏は「いやー、(前田)大然最高です。ここに戻って来れるウイングいないですよ」と手放しで賞賛。
視聴者も「大然強すぎるw」「前田さん最高」「前田鬼モード」と日本人選手のスタミナを賞賛しつつ、「肘危なかったな」とほっと一息をつくコメントを残した。
このシーンでボールを受けたのは、2019年にノリッジが強豪マンチェスター・シティを3-2で破った試合で、先発出場して得点も決めたキャントウェルだったことを思うと、前田の功績は大きい。このレベルの選手は少しでも自由を与えると、見るものの想像を超える得点を決める能力を持つからだ。何気ないハードワークに見えるかもしれないが、本当に価値のあるランニングだったと言える。
(ABEMA/プレミアリーグ)