「週刊少年サンデー」で連載中の大人気マンガ『葬送のフリーレン(そうそうのフリーレン)』。2023年9月からテレビアニメが放送されました。魔王を倒した後の世界を舞台に、勇者と共に冒険をした魔法使い・フリーレンの新しい旅路を描いた作品です。
▶フリーレン、魅惑の投げキッス 13話
▶「葬送のフリーレン」の由来 8話
▶ヒンメルが銅像を残した一番の理由 7話
テレビアニメの初回は2時間スペシャルで、日本テレビ系の「金曜ロードショー」で放送されました。OPテーマは2人組音楽ユニット・YOASOBIの「勇者」です。
この記事では『葬送のフリーレン』の作者について、これまでに発表した過去作のタイトルや性別、X(ツイッター)などのSNSはやっているのかをまとめました。
目次
- 『葬送のフリーレン』はどんな作品?
- 『葬送のフリーレン』作者は誰?2人いる?
- 『葬送のフリーレン』作者の経歴・過去作品のタイトルは?
- 作者2人がコンビを組んだキッカケは?
- 『葬送のフリーレン』作者の2人は会ったことがない?
- 作者の2人はX(旧Twitter)やインスタなどのSNSはやってる?
- 作者の2人は顔出しをしてる?性別は?
- 『葬送のフリーレン』の初期構想はギャグ漫画?
- 『葬送のフリーレン』担当編集者・小倉功雅さんと同じ名前のキャラが登場した漫画とは?
- 『葬送のフリーレン』作者のまとめ
『葬送のフリーレン』はどんな作品?
魔法使いのフリーレンと勇者ヒンメル達は10年に及ぶ冒険の末に、魔王を打ち倒して世界に平和をもたらしました。フリーレンは人間よりも遥かに長い寿命を持つエルフで、一人旅に出てから50年振りに仲間達と再会すると、当時と変わらない姿のフリーレンに対して、老いた勇者ヒンメルは残りわずかの人生でした。長寿であるが故に人を知ろうとしなかったフリーレンは、ヒンメルとの再会をきっかけに人を知るための旅に出かけます。
2021年、書店員を中心とした有志による選考員が選出するマンガ賞「第14回 マンガ大賞」で大賞を獲得。また、同年には「第25回 手塚治虫文化賞」で新生賞を獲得しました。2023年には、新設した電子書籍の良作を表彰するイベント「楽天Kobo電子書籍Award2023」にて、世界に届けたい!一押しコミック部門で第1位に選出されています。
『葬送のフリーレン』作者は誰?2人いる?
漫画『葬送のフリーレン』は、2020年4月から小学館の漫画誌「週刊少年サンデー」で連載されています。『葬送のフリーレン』の作者は山田鐘人(やまだ かねひと)氏とアベツカサ氏の2人。山田氏が原作で、アベ氏が作画を担当しています。
2022年9月には『葬送のフリーレン』のアニメ化が発表され、原作の山田氏は「読者の皆様と、作画のアベツカサ先生のおかげでアニメ化することができました。とても感謝しております。アニメの制作現場でお話を聞いたり、設定画を毎回送って頂いたりして、制作陣の皆さまの熱意に驚かされています」とコメントしました。
作画のアベ氏はアニメ化について「夢のようです。いつも応援してくださる読者のみなさん、本当にありがとうございます。そして原作の山田先生と、この作品に関わるすべての人に感謝を」と綴っています。
『葬送のフリーレン』作者の経歴・過去作品のタイトルは?
山田鐘人氏の経歴と過去作
山田氏は、2009年に『クラスシフト』で「週刊少年サンデー」の新人漫画賞「まんがカレッジ」で入選。その後、2013年〜2015年まで「週刊少年サンデーS」でミステリー漫画『名無しは一体誰でしょう?』(作画:岡崎河亮(オカザキ コウスケ))を連載します。
『名無しは一体誰でしょう?』は記憶喪失の主人公が自分の正体を探るミステリー作品で、『名探偵コナン』の作者・青山剛昌(あおやま ごうしょう)氏が「こんなカッコイイ名探偵 オレが描きたいぐらいだ!」と帯コメントを寄せました。
2016年〜2017年まで小学館のWeb漫画配信サイト「サンデーうぇぶり」で連載していた『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』は、山田氏が作画も行っている作品です。山田氏の担当編集者・小倉功雅(おぐら かつまさ)さんは、『ぼっち博士』は名作だと思っていると発言していますが、残念ながら商業的には売れなかったことを明かしています。
山田氏と小倉さんが相談した結果、『ぼっち博士』の次の作品は作画担当を付けようという話になったそうで、アベ氏を作画に迎え入れて2020年から「週刊少年サンデー」で『葬送のフリーレン』の連載が開始されました。
アベツカサ氏の経歴と過去作
アベ氏は、1995年に茨城県で生まれた漫画家です。「週刊少年サンデー」編集部が毎月実施している新人漫画賞「新世代サンデー賞」にて、2015年11月期に『図書館の水と油』で努力賞を受賞しました。
その後、2017年に「週刊少年サンデーS増刊」掲載の『カノン』で漫画家デビューを果たします。そして2018年には、漫画『MEET UP』で「第82回 小学館新人コミック大賞」の佳作を受賞しました。
担当編集者の小倉さんは、2014年にネットでアベ氏の作品を見つけたことがきっかけで連絡を取り、ずっとアベ氏の担当をしていたそうです。小倉さんは『葬送のフリーレン』原作の山田氏の担当編集でもあり、その縁などもあって2020年からアベ氏の作画で『葬送のフリーレン』の連載が開始されました。
作者2人がコンビを組んだキッカケは?
『葬送のフリーレン』が「マンガ大賞」を受賞した際、担当編集の小倉さんが授賞式のステージに登壇し、山田氏とアベ氏がコンビを組んだ経緯を語っています。
山田氏が2017年まで連載していた『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』の終了後、山田氏と担当編集者の小倉さんが相談して、次回作は作画をつけようという話になったそうです。
山田氏が描いた『葬送のフリーレン』のネームを編集部に見せる前に、小倉さんが以前から担当していたアベ氏に作画の打診をして、キャラ表を描いてもらったようです。
そのキャラ表を見た山田氏が「この人はすごくうまいと思います」と言ったことで、アベ氏に第1話のネームを描いてもらい、編集部に『葬送のフリーレン』の企画を提出したのがコンビ結成のキッカケだと話しています。
『葬送のフリーレン』作者の2人は会ったことがない?
『葬送のフリーレン』担当編集の小倉さんが2021年「マンガ大賞」の授賞式や2022年のインタビューなどで、原作の山田氏とアベ氏はまだ会ったことがないと発言しています。
制作のやりとりは、山田氏のネームを元にアベ氏が下書きをして、データはメールで共有しているとのことです。アベ氏が疑問に思ったことは下書きに書き込んで、山田氏が返信してから原稿制作に入るようです。
全てのやりとりはメールで完結しているため、山田氏とアベ氏は会ったことも電話で話したこともないそうです。山田氏はネームの段階で表情を描いていて、その表情のニュアンスをアベ氏が汲み取って原稿を仕上げているといいます。
2022年時点の小倉さんのインタビューで2人は会ったことがないと発言していますが、それ以降の情報は不明です。もしかすると『葬送のフリーレン』のアニメ化を機に、山田氏とアベ氏が会ったり電話などで直接話した……という可能性もあるかもしれません。
作者の2人はX(旧Twitter)やインスタなどのSNSはやってる?
作画のアベ氏はX(旧Twitter)をやっていますが、Instagramはやっていないようです。アベ氏のXアカウントでは時折、アベ氏が描いた『葬送のフリーレン』のイラストなどが投稿されています。
原作の山田氏に関してですが、調べた限りではXやインスタグラムはやっていないようです。『葬送のフリーレン』の公式Xアカウントでは、山田氏の過去作の情報なども投稿されているので、今後山田氏がXやインスタのアカウントを開設した際には『葬送のフリーレン』の公式Xアカウントなどで告知されたりするのではないでしょうか。
作者の2人は顔出しをしてる?性別は?
原作の山田氏と作画のアベ氏はどちらも顔出しはしていないようです。
性別に関して、原作の山田氏は「山田鐘人」という名前から男性の可能性が高そうですが、漫画『ホイッスル!』の作者である樋口大輔(ひぐち だいすけ)氏のように男性的なペンネームの女性漫画家もいるため、名前での判断は難しいと思われます。
作画のアベ氏に関しても、性別は公表されていないようです。YouTubeチャンネル「週刊少年サンデーTV」では、アベ氏が『葬送のフリーレン』表紙イラストを描く様子がアップされています。この動画では顔は映っていませんが、イラストを描いている手や髪の毛などが映っており、動画を見たファンはSNSで「ペンネームは男性ぽいけど手は女性ぽい」「茶髪ロング&眼鏡 アベツカサ先生って女性なんだね」などと投稿しています。
▼表紙イラストを描くアベツカサ氏
『葬送のフリーレン』の初期構想はギャグ漫画?
『葬送のフリーレン』は担当編集者の小倉さんが原作者の山田氏に、ギャグ漫画の読み切りを描いて欲しいと依頼したことがきっかけで生まれた作品だと明かされています。
その時に山田氏が提出したネームは、発表されている『葬送のフリーレン』第1話そのままの内容だったようで、ネームを読んだ小倉さんは「全然ギャグじゃないな」と感じたそうです。『葬送のフリーレン』の内容が面白いと思った小倉さんは、短期集中連載の企画として編集部に提出したと話しています。
『葬送のフリーレン』担当編集者・小倉功雅さんと同じ名前のキャラが登場した漫画とは?
『葬送のフリーレン』担当編集者の小倉さんは、少年サンデー編集部に配属されてから2年目には『名探偵コナン』の担当編集をしていたそうです。
『名探偵コナン』73巻に収録されている「死ぬほど美味いラーメン」という話から担当していたそうで、この話には小倉功雅という小倉さんと同じ名前のラーメン店主が登場します。小倉さんと名前は同じですが、担当編集当時に20代だった小倉さんに対し、ラーメン店主は49歳です。小倉さんは細身ですが、ラーメン店主の小倉は太めという見た目の違いもあるため、小倉さんの名前だけ借りたキャラクターなのではないでしょうか。
「死ぬほど美味いラーメン」の内容は、ヒロインの毛利蘭(もうり らん)が学校に泊まることになり、外食することになったコナンと小五郎(こごろう)が「ラーメン小倉」という店に入ったところ事件に巻き込まれるという物です。アニメ化もされていて、アニメ『名探偵コナン』第644話〜第645話に該当します。
ラーメン店主の小倉功雅は、漫画『名探偵コナン』第88巻にも再登場し、こちらはアニメの第827話〜第828話で映像化されています。
『葬送のフリーレン』作者のまとめ
「週刊少年サンデー」で連載されている漫画『葬送のフリーレン』の作者は、原作の山田鐘人氏と作画のアベツカサ氏の2人です。
山田氏の過去作には、『名無しは一体誰でしょう?』『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』があります。『名無しは一体誰でしょう?』は『名探偵コナン』の作者・青山剛昌氏が「こんなカッコイイ名探偵 オレが描きたいぐらいだ!」と帯コメントを書いています。
アベ氏は、2017年に「週刊少年サンデーS増刊」掲載の『カノン』で漫画家デビュー。2018年に『MEET UP』で「第82回 小学館新人コミック大賞」の佳作を受賞しました。
2022年時点では原作の山田氏と作画のアベ氏はまだ会ったことがなく、電話もしたことがないそうです。全てのやりとりはメールで完結していることを担当編集の小倉功雅さんが明かしています。
(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館
(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
アニメ『葬送のフリーレン』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 冒険の終わり | フリーレンの涙 |
2 | 別に魔法じゃなくたって… | 約束の花 |
3 | 人を殺す魔法 | スカート捲ったクソガキ |
4 | 魂の眠る地 | かけがえのない「たった10年」 |
5 | 死者の幻影 | 「撃て」 |
6 | 村の英雄 | ド迫力のシュタルクvs竜! |
7 | おとぎ話のようなもの | ヒンメルが銅像を残す理由 |
8 | 葬送のフリーレン | 「葬送のフリーレン」の由来 |
9 | 断頭台のアウラ | 「ヒンメルはもういないじゃない」 |
10 | 強い魔法使い | 「自害しろ」のリップシンク |
11 | 北側諸国の冬 | 漫画作者描き下ろしの女神 |
12 | 本物の勇者 | シュタルクの兄との思い出 |
13 | 同族嫌悪 | 魅惑(?)の投げキッス |
14 | 若者の特権 | むねキュン過ぎる指輪渡し |
15 | 厄介事の匂い | 長尺で描かれたダンス |
16 | 長寿友達 | 最愛の人を喪った長寿種 |
17 | じゃあ元気で | 「もう付き合っちゃえよ!!!」 |
18 | 一級魔法使い選抜試験 | 空が半分しか見えない大きさ |
19 | 入念な計画 | 奇襲を完璧に防ぐフェルン |
20 | 必要な殺し | 必要なおんぶ |
21 | 魔法の世界 | 「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」 |
22 | 次からは敵同士 | めんどさ全開なフェルン |
23 | 迷宮攻略 | また箱から尻出してる |
24 | 完璧な複製体 | やきもちフェルンのハグ |
25 | 致命的な隙 | モジモジフリーレン |
26 | 魔法の高み | 金のミミックからも尻出し |
27 | 人間の時代 | 少年ヒンメルの出会い |
28 | また会ったときに恥ずかしいからね | 孫弟子と同じ嫌顔 |
・無料でみられる「葬送のフリーレン」エピソード・見逃し配信一覧