ダブルスチール！？藤浪晋太郎の157キロ豪速球でレッドソックスが奇襲「仕掛けたな」無警戒な瞬間を見逃さなかった巧妙な作戦の一部始終

【MLB】レッドソックス12－13オリオールズ（9月9日・日本時間10日／ボストン）

　まさかの奇襲に、誰もが驚かされた瞬間だった。藤浪晋太郎投手が所属するオリオールズはア・リーグ東地区4位のレッドソックスと対戦。5回裏のピンチの場面で登板した藤浪に対して、レッドソックスはいきなりダブルスチールを仕掛けたのだ。藤浪の投じたボールは豪速球で知られる藤浪の速球その奇襲攻撃に大きな話題が集まった。

【映像】藤浪の157キロ速球でダブルスチール成功！？

　試合中盤ですでに7－6という打撃戦となった一戦、5回裏のレッドソックスの攻撃は先頭の6番ストーリーがヒットで出塁すると、続くアブレイユも内野安打で続き無死一、二塁という状況に。続くバルデスを空振り三振として1アウトを奪ったが、ここまで2打数2安打と当たっているウォンという場面で、右打者ということもあり、オリオールズのベンチはペレスを降板させ、3番手として藤浪をマウンドに送った。

　藤浪は初球から159キロのストレートを投じたが、外角低めに大きく外れてボール。続くスプリットでストライクを奪ったが、3球目のスライダーも外角に外れてやや制球が安定せず。カウント2－1となったところでレッドソックス側が仕掛けてきたのだ。一、二塁ランナーが同時に次の塁を狙うダブルスチールだ。

　4球目、藤浪が投じたのは内角高めへのストレート。98マイル（157キロ）を計測する速球だったが、捕球した直後、オリオールズのマキャン捕手はサードに送球しようとしたが……右打席にウォンが入っていたこともあるが、すでに二塁ランナーのストーリーは三塁へとヘッドスライディングしていたことから投げられず。結果的にレッドソックスはこの局面でダブルスチールを成功。当たっているウォンの前に大きなチャンスを作ってみせたのだ。

　この奇襲にはファンも「コーラ仕掛けたな」「ダブルスチールww」「ピンチの藤浪が心配」とレッドソックス指揮官が仕掛けた作戦に驚き、1点も許されない局面での藤浪の制球を心配する声も挙がっていた。

　しかし、藤浪はこのピンチにも動じずウォンをライトへの浅いフライに打ち取り、続くバーデューゴもセカンドゴロに仕留めてこの回を無失点で切り抜け、ピンチを脱するという堂々たるピッチングを披露。これにはファンも「俺たちのフジ！」といった具合に、藤浪を賞賛するコメントであふれかえった。

（ABEMA『SPORTSチャンネル』）