回転ガッツポーズ！藤浪晋太郎、渾身162キロで4番打者を三振に「俺たちのフジ！」ファン歓喜のピッチングで今季7勝目を呼び込んだ瞬間

【MLB】レッドソックス12－13オリオールズ（9月9日・日本時間10日／ボストン）

　「どうだ！」回転しながらのガッツポーズでファンを大いに熱狂させた。オリオールズの藤浪晋太郎投手は5回裏、1死一、二塁というピンチの場面で3番手として登板し、1回2/3を無失点に抑える快投を見せ今季7勝目をマーク。なかでも、6回裏の2死から相手4番打者を豪速球で三振に仕留めたシーンは「俺たちのフジ！」とファンも熱狂した。

【映像】藤浪晋太郎、渾身162キロの奪三振で回転ガッツポーズ！

　5回途中からマウンドに立ってピンチを脱した藤浪は、6回裏も続投。このイニングはデバース、ターナー、カサスとレッドソックスが誇る強打者3人がズラリと並び、3点をリードながらも油断できない状況だった。

　まずはデバースとの対戦。この試合でマルチヒットを記録するなど好調なデバースに対しては、ストレート勝負を選択。初球は外角高め、2球目のスプリットも内角低めに外れて2球連続でボールとなると、3球目のストレートは三塁側のファールグラウンドに飛び込み、4球目も159キロのストレートを投じてファールに。強打を誇るデバースを明らかに力で押し込めていた。

　そして5球目、外角へ投じた158キロのストレートにデバースは体勢を崩しながらも手を出すと、打球はサードのヘンダーソンがつかみ、一塁へ送球。サードゴロに打ち取って1アウト目を奪った。

　続いてはターナーと対戦。ベテランらしくじっくりとボールを見極める相手にフルカウントまで粘られたが、ここも藤浪は低めにカットボールを投じてサードゴロに打ち取り2アウト。低めに集める丁寧な投球を披露した。

　ここで迎えたのは4番カサス。チーム屈指のパワーヒッターを相手に全球ストレート勝負に打って出る。初球のストレートは内角低めへ161キロの豪速球を叩きこんで見送りのストライクを奪うと、続く2球目は外角低めへ159キロのストレート。これをカサスは空振りしてカウント0－2と一気に追い込んでみせた。

　そして3球目。この日最速となる162キロを再び外角低めへ。この球にカサスも対応しきれず空振りし、三球三振。強打者続きのラインナップを三者凡退に打ち取り、藤浪はガッツポーズを挙げてマウンドを降りた。

　この藤浪の快投が利いて、オリオールズは終盤に追いすがってきたレッドソックスを振り切り勝利。1回2/3を抑えた藤浪に今季7勝目が記録された。カサスを三振に打ち取った快投にファンは「すごいぞフジ」「俺たちのフジ！！」「いい時の藤浪見れたら一日良いことが起こりそう」「最高のリリーバー」と大興奮の様子だった。

（ABEMA『SPORTSチャンネル』）