水も滴るイケメン・カサス手応え完璧3ラン、クールにベース1周から喜び爆発

【MLB】レッドソックス－オリオールズ（9月10日・日本時間11日／ボストン）

　高々と打ち上がった打球は雨空を切り裂いて、グリーンモンスターを越えていった。吉田正尚外野手が所属するレッドソックスはア・リーグ東地区首位のオリオールズと対戦。ここまでこのカード2連敗中だったレッドソックスはカサス内野手の3ラン本塁打が飛び出し、一気に突き放した。

【映像】イケメン・カサス、豪快アーチ＆喜び爆発

　降雨のため、40分ほど試合時間が遅れたこの日のゲームは2回表にオリオールズが3点を奪うと、レッドソックスがすかさず反撃するという具合のシーソーゲームに。レッドソックスが1点をリードして6回裏の攻撃を迎えた。

　前日の試合でもリリーフ投手が打ち込まれて敗れたことを考えると、1点でも多く点を取っておきたかったレッドソックスはこの回の先頭打者、マグワイア捕手が死球で出塁するとデバース内野手もエラーで出塁し、2死ながらランナーは二、三塁というチャンスに。ここで打席には4番のカサスが入った。

　オリオールズの3連戦すべてで4番を任されるなど、若き大砲として今季ブレイクしたカサスだが、ここまでの2戦は9打数ノーヒット。この試合でも2打数ノーヒットと当たりがパッタリと止まっていたカサスだったが、この打席ではアービン投手が初球に投じた内角シンカーで体を起こされたことに発奮したかのように見えた。

　カウント1-0から迎えた2球目、アービンの投じたカットボールが真ん中に入ったのをカサスは見逃さずにフルスイングした。

　打球はセンターバックスクリーンやや左側へと飛んでいき、誰が見ても本塁打を確信する当たり。その予感通りに打球はフェンウェイパーク名物グリーンモンスターの最上段に直撃する本塁打となった。

　13打席ぶりのヒットは自身5試合ぶりの一発となり、クールにダイヤモンドを1周したした直後、興奮気味に吠えながらチームメイトとハイタッチを交わしたカサスは、さっそうとベンチへと戻っていった。長髪をなびかせるチーム屈指のイケメン選手が放った待望の援護弾でレッドソックスが勢いに乗ったのは間違いない。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）