<大相撲九月場所>◇三日目◇12日◇東京・両国国技館
序二段六十一枚目・森(玉ノ井)が、序二段六十二枚目・霧乃華(陸奥)に大技・二丁投げを豪快に決めて、まだ客もまばらだった館内を大きく盛り上げた。
森は福島県相馬市出身の31歳。172センチ・123.5キロで、最高位は三段目五十九枚目の力士だ。18歳と若い霧乃華との一番は、ふわっとした立ち合いから霧乃華の突っ張りを森が受け止めると、なんとかいなして四つの体勢に。ここからお互い攻めるタイミングを見計らうと、1分半を超える長い相撲になった。
じりじりとした展開だったが、決着は派手に決まった。右上手を引く霧乃華に対して、半身の状態で左下手を引いていた森は、タイミングよく霧乃華の両足を一気に刈るように投げる「二丁投げ」。霧乃華の体が空中できれいに1回転するほどの決まりっぷりに、まだ午前中ということもあり多くはなかった観客からも「おおっ!」というどよめきと歓声が挙がっていた。
二丁投げは柔道の大外刈り、払い腰に似た技と言われ、自分の足を相手の足の外側にかけつつ、払うように投げる技。重量級の力士が揃う幕内などではなかなか見られない大技だ。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗






