【映像】京都弁のぼやきがかわいい店員さん

 訪日外国人のインバウンド需要が、コロナ禍を経て復活しつつある。 

【映像】京都弁のぼやきがかわいい店員さん

 日本を代表する観光地である京都では、2016年の約9割にまで回復した。その一方で、外国人観光客による問題行為も目立ち始めている。

 ホテルのケトルでしゃぶしゃぶを調理したり、郵便ポストにゴミを入れたり……。なかには、海外からの観光客が付けている香水で寿司の味が変わってしまうなどという例も。

 「悪気ないものによって、いろんな問題が起きてくる」と語るのは、一般社団法人「ツーリストシップ」代表理事の田中千恵子氏。オーバーツーリズムなど、観光が抱える社会問題の解決に挑む田中氏は、「ツーリストシップ」という言葉を生み出し、浸透を呼びかけている。

 「ツーリストシップというのは『スポーツマンシップ』の観光客版。観光は事業者・地域の人・旅行者の三者がいるんですけど、旅先の文化や歴史、住んでいる人の暮らし、そういったものにも敬意を払う。実際にマナー違反はたくさんあるんですけど、それって多くはコミュニケーション不足」(田中氏)

 田中氏によると、いま観光地で嫌がられているのは、ゴミ問題よりも、むしろ「勝手に写真を撮られること」だという。「一言『取っていいですか?』と観光客が声をかけていたら、別に問題はないことなんです。旅行者から、まずは寄り添っていく姿勢を作るというのを目指している」と語った。

 タレントのくりえみは、「写真を撮るのも、国によっては普通に行われている。逆に『何が悪いの?』と思っている」として、マナー違反と自覚していない場合もあるのではないかと指摘。

 そんな、無自覚による“観光公害”を解消し、観光地に迷惑をかけず、気持ちよく旅行するための心得が「ツーリストシップ」。田中氏は「調べる」「元気なあいさつ」「聞く」「読む」「ルールを守る」「旅先で得た経験を自分の町で生かす」の6つの行動を挙げ、旅行者への浸透を呼び掛けた。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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