日本維新の会の馬場伸幸代表が9日の『NewsBAR橋下』に出演。野党共闘をめぐる「（維新は）第2自民党でいい」という自身の発言と党のこれからについて、橋下徹氏とともに議論を交わした。
発言の意図について馬場代表は、「記者さんが“そういう言葉”を引きずり出してやろうと、『第2自民党と言われることもありますけど、どうですか？』と質問してきた。僕は『日本は保守政党同士が二大政党になって、時々政権が代わらないと緊張感が出ない。だから、第1でも第2でも、自民党でもなんでもいいんですよ』と切り返したのが、“第2自民党でもいい”と解釈されている」と説明。
橋下氏は「読売新聞の世論調査を見ると、『改革の意欲がある』は維新が圧倒的だ。二大政党制で自民党かそれ以外か、となるんだったら、（維新は）“新自民党”とか“改革自民党”という趣旨になる」との見方を示す。
そんな中、自民との違いは「身を切る改革」にあると馬場代表。「税金で暮らしている我々議員が、自分たちの定数を減らして、報酬もカットし、生み出された財源を将来の投資に回す。大阪では幼稚園・保育園の幼児教育から、今や大学・大学院まで無償の枠は広がってきている。約束したことは有言実行で、それも納税者を第一に考えた改革をやる。橋下さんがやり出したことが積もり積もって、“自民もええけど、維新も言ったことはやるし、保守政党みたいだし、上手いこと競い合ってくれていいんじゃないの？”というマインドに、多くの国民がなってきている」と分析した。
橋下氏は「立憲の泉さんも番組に来てくださったが、野党は自民党と反対の方向に行くことだけじゃないはずだ。馬場さんが『是々非々でいく』と言ったら“ゆ党”だと揶揄されていたが、改革政党として自民党ができないところを乗り越えていくのは野党の存在意義だと思う」と述べた。
玉木雄一郎代表率いる国民民主党の連立政権入りするのではないかという情報が飛び交ったが、維新の連立はないのか。馬場代表は「説明不足で誤解されている部分もあるが、それもよく聞かれる（笑）。今自公は過半数超の安定的な数を持っていて、『今やるか？』と聞かれたら絶対にやらない。うちの衆議院41議席が100議席ぐらいになったとして、自公で過半数を割り、何らかの組み合わせで政権を樹立しないといけないという時に『絶対にないか？』と聞かれたら、あるかもわからない。そう答えると、『自公の連立入ろうと思っているんですね』と（書かれる）。政治は何があるかわからない」と答えた。
そんな中で「国民民主とならば可能性はあると言える」と明かすと、「路線選択の代表選挙で、民意は（勝った）玉木さんに沿ってやっていくと。前原さんの非自民の勢力を結集させるということが潰れたように一見みえるけど、実は目指しているところは一緒。国民民主も勢力が大きくなってくると、どこかと連立組むかもわからない。その時にうちと足して過半数を超えるようであれば、選択肢は出てくる。ただ、その選択肢の中で“自民は一定外しておきましょう”というのが前原さんの考え方で、実は終着点はかなり同じ」と続ける。
橋下氏は、2024年2月に行われる京都市長選が注目だとし、「奈良県で維新公認の知事が生まれて、政策をガンガン実行して支持を集めている。そんな中で京都市長選という大きい選挙があり、しかも前原さんの地元だ。国政の話じゃないから、維新とタッグを組んで京都市長選をやるという考えは玉木さんにないのか」と投げかける。
馬場氏は「国民民主の代表選が終わるまでは、悪い影響を与えたらいけないので手控えていたが、そういう考え方になってもらったほうが（いい）。自民じゃない保守勢力を、国会だけじゃなく全国いろんなところに種を撒いていく。それがやがてバッと芽が出て花が咲いたら、国の大改革に繋がっていく」と構想を示した。（ABEMA『NewsBAR橋下』より）
