百田尚樹「今の自民党は大嫌い」 15日で27.5万フォロワーの“日本保守党” 立ち上げた真意
【映像】百田氏、自民党は「大嫌いですね」大放言の瞬間
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 9月1日にX(旧Twitter)アカウントを開設し、僅か15日で自民党を超える国内政党トップの27.5万フォロワーを獲得。『永遠の0』、『日本国紀』の著者で放送作家の百田尚樹氏が率いる新党『日本保守党』が話題を集めている。

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 「LGBT法は天下の悪法である」「万世一系の皇統を護持せよ」「移民政策の現状を見直すべき」「エネルギー政策を見直すべき」といった軸を掲げる保守政党をなぜ立ち上げたのか? 26日の『ABEMA Prime』では百田氏と、二人三脚で党を創設したジャーナリストの有本香氏をゲストに招き、真意に迫った。

「今の自民党は大嫌い」百田氏が語る結党の経緯

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 番組冒頭、「今の自民党、好き? 嫌い?」という質問に対して百田氏は「大嫌いだ」と答え、「昨年まで自民党支持者だったが、消極的な支持者だった。安倍元総理が亡くなって以降の政策、動き、発言を見ているともう駄目だと。ただ、他に支持する政党がない。だから自分が立ちあがるしかないと思った。たまたま餃子の王将で食事をしていて、“ワシ、新党を立ち上げるわ”と言った時に、妻が“いいんちゃう?”と言うので、YouTubeで“やります”と宣言した」と述べた。

 続けて「その後、有本さんから電話がかかってきて“YouTube見たで。あんた、本気か? 本気やったら私も一肌脱ぐわ”と言われ、えらいことになってきたと思った」と結党の経緯に言及した。有本氏は「事前に知らされていなかったが、自分自身も“このままで日本はどうなるのか?という気持ちや怒りがあった。百田さんの配信を見て、それを共有し、もっと大きくできるのは百田さんしかいないと思った」と述べた。

 また、百田氏は自民党について「移民政策や増税。我々の生活をどうしてくれるのか。物価高でも何もしていない。例えば再生エネルギーに関しても、すごく腹が立つ部分があった。最後に私がカチンと来たのはLGBT理解増進法だ。あれでもう無理だと思った」とコメント。結党の目的について「日本は世界で一番古い国で、世界にはない独特の伝統、風習、それから考え方がある。多くの国民が“これはもう古いよね”と思ったら変えるべきだと思うが、“これは日本の美点・良さである”と思うものは残すべきだ。今、一部の政治家が国民の意識を一切無視して暴走している。これを止めたい」と、具体的な例をあげて説明した。

 作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏は「自民党は昭和の頃、農村の地盤を持った保守政党だった。これが平成に入る頃から都市政党化して、リベラル側にウイングを伸ばした結果、右から左まで全てをカバーする政策をやるようになった政党だと認識している。百田さんのように、保守政党ではなくなったと見る人もいる。ただ現状、中庸のリベラル部分で自民党を支持する人が多いという見立てもできる。保守的な部分だけを支持する人はどれくらいいるのか若干疑問だ」と指摘。

 有本氏はこれに反論するかたちで「今の話だと我々が右に寄った極端な人間だと思われてしまう。全くそうではない。我々は自民党のためにやるわけではない。安倍元総理以前、90年代の自民党はむしろかなり左に寄っていた。確かに農村に選挙基盤は持っているが、今なら立憲民主党などにいてもおかしくない方々が党の上層部にいた。それが自民党だった」とした。

 さらに「90年代に自民党が失ったものを安倍さんは取り戻そうとした。ただ、そのことだけを言うと支持がついてこない部分もあるので女性活躍などにウイングを広げた。これは政治家の現実論だと思う。極端なものを嫌うのが保守だ。民主主義の手続きを飛ばして、ジェンダーアイデンティティという多くの国民が理解しない言葉が盛り込まれた法律を作る。そういった極端なことをするのはやめましょうと。極端な方向に行かないために私たちはこれから新党を立ち上げるということだ」と述べた。

百田氏「最初は維新のファンだったが今は嫌い」

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 自民党以外の政党をどう見ているのか?元経産省キャリア官僚で制度アナリストの宇佐美典也氏が「今の自民党が大嫌いとのことだが、一般的に保守・右寄りの政党は自民党と日本維新の会だと思う。維新に関してはどう評価されている?」と質問。

 有本氏は「百田さんも私も、前代表の松井一郎さんとの人間関係もあるので、お考えは理解していると思っている。ただ、地方政党から出た改革政党だ。大阪の行政は本当にひどかった。これをコストダウンして改革した部分は非常に評価している。ただ、国政政党としてみた場合、国の土台である歴史観については、どうかな?と思うところがある。それから今の国際情勢を見た時に中国、ロシアに対する姿勢がとてもじゃないけれど支持できない」と答えた。

 一方、百田氏は「私は維新のファンだった。大阪生まれだから。選挙にも応援へ行った。しかし、途中から少し違うなという思いが出てきた。だから私は維新も嫌いだ」と答えた。

(『ABEMA Prime』より)

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