災害や緊急時に自分の居場所を知らせるためのホイッスル。もしもの時に備えて持ち歩きやすく、日常にもなじむ形となって福井県のメガネ工房から誕生した。
ネックレスのような形をしたホイッスル。これは防災用のホイッスルで、福井県鯖江市にあるメガネ工房が開発したもの。開発のきっかけについて、メガネ製造会社「effe」の津田功順代表はこう話す。
「鯖江市の防災課の方からご依頼を受けて作ることになりました。阪神大震災以降に防災意識を高めようと、防災用の笛を配ったようです。しかし、みなさんが恥ずかしがって(防災笛を)身に着けてくれないと。『普段身につけられるような笛を作れないか』ということで依頼を受けました」
一見、笛とはわからないアクセサリーのようなものから、動物をモチーフとした可愛らしいキーホルダーなど、日常に溶け込みやすいデザインだ。
また、いざというときに命を守る様々な特徴がある。こだわった“音”はガレキの中からでも聞こえやすい高音域を中心に、救助犬にも聞こえる音を同時に出せる。さらに、吹き込み口の大きさは弱い息でも音が鳴るように作られているほか、笛の中に水が入ってもひと振りで抜けるような構造になっている。
「防災」以外にも「防犯グッズ」としてプレゼントする人も多いため、子どもが飲みこめない大きさでつくられている。(『ABEMA Morning』より)