9月21日に福岡PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクホークス対千葉ロッテマリーンズの一戦で、パ・リーグの本塁打王ランキングでトップとなる“技アリ”の先制アーチを放った。
【映像】飛んでいく打球に審判と捕手も呆然
移籍初年度からその打棒でチームを牽引し続けているロッテ・ポランコが、野球ファンの間で話題となっている。
0-0で迎えたこの試合の1回表・ロッテの攻撃、2死走者なしの場面で打席に立ったのは、3番・指名打者での先発出場となったポランコ。ポランコは、ソフトバンク先発・有原航平にカウント3-2と追い込まれるも、フルカウントからの7球目、真ん中低め、ボール気味のチェンジアップを、バットで薙ぎ払うように掬いあげながら、ライト方向へと鋭く伸びる打球を放つ。これがなんとそのままライトスタンドへと突き刺さり、この時点では、パ・リーグの本塁打数ランキングで単独トップとなる今季25号本塁打となった。
読売ジャイアンツに在籍した昨季は、138試合の出場で打率.240、本塁打24本をマークするも、打率が規定打席到達者の中では最下位であることや、得点圏打率の低さ.188、さらにはライトの守備にも不安があったことなどから自由契約に。実際、5月に24試合で打率.318、4本塁打をマークするも、6月に打率.222・本塁打2、7月に打率.185・本塁打4、8月に打率.213・本塁打5と夏場に差し掛かると調子を落とし、そのまま上向くことなくシーズンを終えた感もあったが、今季は6月に調子を上げ、14試合で打率.348、2本塁打をマークすると、その後、打率はそこまで伸びなかったものの、本塁打は7月に4本、8月に8本、9月に5本とコンスタントに放ち続け、また、7月16日にZOZOマリンスタジアムで行われた東北楽天ゴールデンイーグルス戦での1試合3発のように、“大暴れ”することも。9月27日終了時点で、チーム得点463(リーグ4位)、チーム本塁打94(リーグ5位)と、長打力不足・得点力不足が否めないロッテにとっては、貴重な長距離砲となっている。
目下、東北楽天ゴールデンイーグルス・浅村栄斗や、北海道日本ハムファイターズ・万波中正と、熾烈な本塁打王争いを展開するポランコに、ネット上の野球ファンからは「ポランコ浅村のHR王争い熱いな!」「巨人におったらライトの守備あるけど、ロッテならDHやし、打撃に専念できるのもデカいよな」「ホント、巨人さんには感謝しかないわ」「巨人ファンだけど、個人的には自由契約もったいないと思ってたから、こうやって活躍してくれてると素直に嬉しいわ。がんばれ!」「なんか性格めっちゃええし、何年もおってくれたらうれしい」「ホームラン王目指して頑張れ!」といった様々な反響が寄せられている。