ONE女子アトム級王者でおよそ8年間にわたって第一線で活躍してきたアンジェラ・リーが現役引退を正式に発表した。
30日にシンガポールで行われた『ONEファイトナイト14』のリングに金色に輝くベルトを肩にかけて上がったアンジェラは、リングにベルトを置き、ファンに現役生活に終止符を打つことを正式に発表した。会場のファンからはアンジェラの決断と新たな出発に温かい拍手と声援が送られた。
昨年12月、妹でよき理解者でもあるビクトリアの死を受け、以降は試合を行っていなかったアンジェラ。今月20日にはビクトリアの死因が自死だったことを明かすとともに、2017年に交通事故と発表された自らの事故は、交通事故ではなく、自殺未遂だったことも激白。悲劇を繰り返さぬようにファイターのメンタルヘルスケアに関わる非営利団体である『FIGHT STORY』の設立を発表していた。
リング上で度々声を詰まらせたアンジェラだが、その都度、ファンからは温かい“アンジェラ”コールと拍手が。
最後にコメントを求められたアンジェラは「これを見ているファイターに言いたいのは、最高のバトルは対戦相手と戦うことではなく、自分自身と戦うこと。これを妹のビクトリア・リーに捧げたいと思います」などと述べた。
ファンやONE Championshipに対して感謝の想いを述べたアンジェラは、自らの現役生活にピリオドを打った。