「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2023」関西予選Bブロックが9月30日に行われ、稲葉陽八段(35)が斎藤慎太郎八段(30)に102手で勝利し、西軍の代表権を獲得した。稲葉八段は、3年連続“自力”での出場権獲得。予選勝率100%をキープしたまま決勝戦へ乗り込む。
稲葉八段が三度目となる自力での代表入りを決めた。今期は2回戦で新人棋士の森本才跳四段(22)を破ると、阪口悟六段(45)、阿部隆九段(56)と若手からベテランを次々撃破。予選決勝では、斎藤八段との激突となった。
前回大会ではともに予選突破を決め、同じ西軍代表として対抗戦に出場した両者。斎藤八段の先手で角換わりの出だしとなると、互いに譲らぬ激戦が繰り広げられた。終盤では形勢が激しく入れ替わる中、稲葉八段が竜寄りから詰みに討ち取り勝利。3年連続で代表権を獲得した。
関西代表はファン投票で選ばれた藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)、豊島将之九段(33)、菅井竜也八段(31)の3人に加えて、予選Aブロックから山崎隆之八段(42)の参戦が決定している。稲葉八段が加わり、最後の1枠の勝ち上がりにも大きな注目が寄せられている。
◆SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2023 ファン投票による選出(東西各3人)、予選(東西各3人)、決勝戦(東西各6人)によって構成される。12月下旬に開催予定の決勝では、個人戦と団体戦のポイント数で優勝チームを決定。対局は全て持ち時間なし、初手から1手30秒未満で行われる。先手・後手は振り駒で決める。
(ABEMA/将棋チャンネルより)